越乃雪大和屋
「万華鏡のかけら」

安永7年(1778年)に作られた銘菓「越乃雪」を守り続けてきた新潟県長岡市の老舗「越乃雪大和屋」が、2018年に販売を開始した「万華鏡のかけら」。その前年から干菓子の魅力を現代に伝えたいという想いで展開を始めた「おさとうのまほう」シリーズの中の一品で、たえまなく変化する万華鏡の一瞬を切り取ったイメージを表現しています。すりガラスのような半透明な琥珀糖に、色とりどりの寒氷が閉じ込められているモダンな姿形ですが、琥珀糖も、寒氷も、砂糖と寒天と水をベースに作られる伝統的な製法による干菓子です。元来、寒晒粉に砂糖を加えて仕上げた、ほろほろと口に溶ける繊細な甘みが魅力の干菓子、越乃雪が代表銘菓である「越乃雪大和屋」ならではの製品と言えましょう。
食べてしまうのが惜しくなるような愛らしさですが、口の中に入れると、シャリシャリと溶け、なんとも気持ちのいい余韻が残ります。

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フレーバーはブルーがミント、ピンクがラズベリー、透明はプレーンの3種。円筒型のパッケージはもちろん、万華鏡を模したもの。幼い日に夢中になって覗いた万華鏡を思い出しながらいただくというのも、この時期にぴったりの、なんとも粋な手土産です。

 

DATA
越乃雪大和屋
新潟県長岡市柳原町3-3
tel. 0258-35-3533

文/小松宏子
構成/藤本容子


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