超高齢社会を生きる私たちが望むのは、ただ長生きするのではなく、“死ぬまで元気”でいること。なるべく人の手を借りず、最期まで自立した生活を送りたい。そのために、今すぐできることは何か。NY在住の老年医学専門医、山田悠史先生の新刊『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(6月24日発売)から、その答えをひとつご紹介します。

人の最期はドラマのようにはいかない


病気のない時に自分が病気になること、あるいは最期を迎える瞬間を想像するのは、誰にとっても簡単なことではありません。

ただ、それを少し具体的に想像してみようとするなら、例えば肉親や親族に寄り添い亡くした経験を持つ人にとっては、まずはその姿が、想像する“自分の最期”と重なるかもしれません。私自身も、祖父母の姿がすぐに重なります。

 

あるいは、テレビドラマが好きな方であれば、ドラマの影響というのも大きいでしょう。がんと診断され、だんだん衰弱していく中で、最期は病院のベッドで家族に見守られて息をひき取る。そんなシーンが浮かんでくるかもしれません。

 

しかし、実際には個人によって、病気によってその経過は様々です。もちろん、ドラマのようなストーリーもありえないわけではないものの、そうではない場合もあることは理解をしておく必要があるでしょう。

 
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