こんばんは。編集・川端です。「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」第94夜をお届けします。

今夜は、私の激推し小説を勝手に勧めたい人に推薦するシリーズです。(そんなシリーズあったのか。今つくりました)。

今夜の勝手に貸出カードは、垣谷美雨さんの『もう別れてもいいですか』です。

主人公の原田澄子さんは58歳。子どもたちは独立して夫と田舎町に二人暮らしをしています。家のことはすべて妻任せ、まるで奴隷扱いで労いもなく、澄子さんが1人で外出しようとすると不機嫌になる夫のことが嫌で嫌で仕方ない。何度も離婚を考えるのですが、パートの澄子さんには自由になるお金がなくて決心がつきません。東京で暮らす中高時代の同級生が離婚したと聞き、会いにいってみたいと思ったところから、澄子さんの決意は徐々に固まっていきーーという物語です。

熟年夫のモラハラ、田舎暮らしの閉塞感、娘夫婦の不仲、アラカンからの経済的自立……と問題山積み! さてベテラン主婦・澄子さんの決断はハッピーな再出発を迎えることができるのか?

『老後の資金がありません』の垣谷美雨さんの軽妙なタッチで、状況は深刻だけど、“なるようになるさ”と明るい光を感じさせながら物語が進んでいきます。

「もう別れたい」と思ったことがある人もない人も、澄子さんがどうするとよかったのか一緒に考えてみてください。
 

 


<今夜の勝手に貸出カード>


【第94夜】争いを避けるために我慢するーー決別する前にできるかもしれないこと
 


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<次回>
2月9日(水)22時配信予定

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撮影/塚田亮平

 


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