出産は、大ケガをしたのと同じ。
産後の体はきちんと労りましょう
産後というと、出産をしてしばらくのことだけを指す場合が多いですが、子どもを産んだ人は、その後の体はずっと産後と思っていただくといいと思います。
というのも、出産は大ケガをしたのと同じようなもので、骨盤周りや骨盤内の臓器の状態が、出産前とは大きく変わるからです。
ですからケガから回復するのに時間がかかるように、産後に回復するのにも時間がかかります。
それなのに、産後の1ヶ月後検診で問題なしと言われたら、そこからもう産婦人科に行かなくなってしまって、きちんと回復していないままになってしまう人がたくさんいます。
産後に多いトラブルが「尿もれ」や「うつ」
特に産後に多いのが、尿もれの悩みです。
尿もれがあったら、産婦人科で相談すれば、改善するための骨盤底筋の体操指導などアドバイスをもらえるのですが、受診しない人が7割もいるというデータもあります。
その代わり、ママ友に相談しているという人が多いようで、医者よりママ友の経験を参考にしているわけです。
ママ友に相談すると、「そのうち治るから大丈夫」とアドバイスされ、尿もれがあってもまあいいかと見て見ぬフリをして放っておいてしまい、症状が治らないままになってしまいます。
また、産後には「産後うつ病」になる人もいて、産後4年間はうつになりやすい状態が続くとも言われています。
妊娠中はエストロゲン(卵胞ホルモン)の濃度が爆発的に高くなるため精神状態が安定しやすいのですが、産後はエストロゲン濃度が急激に減るので、うつになりやすくなります。
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