子どもを産んだことのある人は、その後もずっと産後なんです【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

子どもを1人産んで、すぐに2人目ができたら、またエストロゲン濃度が上がるので、うつ状態も治りやすいです。
でも一人っ子だとエストロゲンの分泌量が少ない状態がしばらく続くので、メンタルがダウンした状態が続きやすくなります。40代で出産した人の場合だとそのまま更年期に入ってしまい、さらにうつが進んでしまうこともあります。
このように、子どもを産むと、その後はずっと産後なのです。

 

よく、産後に、妊娠前の状態に体を戻したいという人もいますが、元通りに戻ることはなく、ケアすることで今より少しよくなる程度に思っていただくといいと思います。
産後、不調に気づいたら産婦人科で相談して、自分でもちゃんと体を労わってあげてくださいね。

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女性の体と心について詳しく知りたい方は、高尾先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(予約受付中)もチェックしてみてくださいね。
 

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<新刊紹介>
『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』

著:産婦人科医  高尾美穂
定価:本体1600円(税別) 講談社
発売日:5月27日(金) 予約受付中!

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ミモレの連載と書き下ろしで構成された高尾先生の書籍が発売になります!

女性ホルモンに振り回される人生前半の40年と、ホルモンがなくなり落ち着く後半40年、そしてその間にある更年期という嵐の10年間。
自分がいま人生のどの時点にいて、体と心はどういう状況になっているのか。それが把握できていれば、対策はあるのです。
この本では、高尾先生が日常でできる解決策を教え、解決策がないことならば違う角度でのとらえ方を提案。また、女性がラクになる生き方のアドバイスもたっぷりと。
女性ホルモンとうまく付き合い、自分の人生を自分でデザインしていくために。
高尾先生が優しく語る111の「こうすれば大丈夫」を、ぜひ生きる指針にしてみてください。

編集協力/和田美穂
イラスト/Shutterstock


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