挿入しないセックスだっていいんです

 

性交渉のときに痛みを感じることから、性交渉自体がつらいと思っている女性は少なくありません。

 


閉経前後はエストロゲンの減少からくる腟の萎縮で、性交痛が起きやすい


特に痛みを感じやすくなるのは、閉経前から閉経後にかけてです。
その理由は、エストロゲンの分泌量が減ることで、肌の弾力性が失われていくのと同じように、腟の壁の弾力性も失われていき、伸びが悪くなるから。

そうすると挿入時にこすれる感じが強くなるので、痛みが生じやすいのです。
特に閉経後は腟が萎縮していく萎縮性腟炎になりやすく、サイズも縮小傾向になっていくので、対策をしないとどんどん性交渉の挿入のときに痛みが出やすくなってしまいます。

 


閉経前後の性交痛は、エストロゲンの腟剤などで改善可能


このような場合の対策としておすすめなのは、エストロゲンを足すことです。

エストリオールという種類のエストロゲンが特に腟に効果的で、腟の弾力性を高めることができます。
エストリオールは、腟に入れる腟錠と飲み薬があるので、婦人科で相談してみましょう。
そのほかでは、性交渉のときに腟口にすべりをよくする潤滑剤を塗るのもおすすめです。

こういった対策をしてもやはり性交痛が出てしまうなら、パートナーとよく話し合ったうえで、挿入をしないセックスという選択もアリですよ。

たとえば、挿入するのを指1本にしてみて、痛みが出なかったら、だんだん指の本数を増やすというように段階を踏んでいくのもいいんじゃないかなと思います。

 
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