どれだけ「レビューを書いている人」のことを知っている?


例えば、自分のお気に入りのお店が、グルメレビューサイトで星が少なくて、「あれ? いいお店なのになぁ」と思ったことはありませんか?
逆に、星が多いお店に行ったけど、「期待したほどではないなぁ」と感じたことがある人もいるでしょう。

私たちは、口コミサイトに書き込みをしているのがどんな人なのかを分からないまま、その言い分だけを信じてしまう傾向があります。
グルメサイトで言えば、日頃から高級店やリーズナブルなお店、チェーン店も広く食べ歩いている人なのか、それとも、あまり外食はしない人なのかでも、意見は変わってきます。

個人的には、グルメレビューの場合は「書き込みする人の出身地と年齢層くらいは知りたい」と思うところがあります。出身地によって、好みの味付けが変わってくることはあるし、年齢によっても、食べられる量や脂っこいものを好むかなどが違ってくるからです。
関西出身の人が「味が濃い」と書いていたとしても、関東出身者にとってはちょうどいいこともあれば、20代の人にとっては「美味しい」と感じても、40代以上の人にとっては「油っこい」と感じることもありますしね。

 


ショッピングサイトの口コミにもご注意!


インターネットショッピングサイトの口コミも同様です。例えば、本のレビューであれば、普段、どれだけ本を読んでいる人なのか、さらに年齢層によっても、その本に対する解釈や感想は変わってくるもの。
もしかしたら、50代の人が「内容が薄かった」と書き込みをしていても、20代の人にとっては、とても参考になる内容であることもあります。もしレビューする人の年齢層などが分かれば、自分にとって合う本なのかが判断しやすくなることもあるので、個人的には知りたいです。
結局、必ずしも「いい口コミが多い=自分にとっていい商品」「悪い口コミがある=自分にとって悪い商品」とは限らないのですよね。

もちろん粗悪品は、購入者の多くが悪い評価をするし、「不良品だった」という類(たぐい)のレビューがあるものは、気をつけたほうがいいでしょう。
ただし、いい評価と悪い評価がともにある商品の場合は、「好みの違い」である可能性も。“万人受けするもの”より、むしろ自分好みであることもあり得ます。
だから、単に星の数ばかりを鵜呑みにしないで、「自分にとってはどうなのか」を考えたほうがいいでしょう。

ネットでの買い物は、実物が目の前にあるわけではないから、口コミに頼りがちになるのは、仕方がありません。
ただ、口コミを妄信しないためにも、「実際に見てみないと、分からない」という感覚を持っていることは、重要。最終的には、“自分のフィーリング”で決めることが大切です。
そうすることで、多くの人が見つけていない素敵な商品に出合えることもあるかもしれません。

人間関係においては、悪い噂を聞くだけでなく、自分が言われてしまうことだってあり得ます。自分が「噂される立場」になってみて、気づくこともあるでしょう。
次のページで紹介します。