失礼な検温器。疎外感を与える「悲劇的なデザイン」とは【真夜中の読書会】_img0
 

こんばんは。編集・川端です。「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」第98夜をお届けします。

今夜のお便りはペンネーム・masa_bearさんからいただきました。

「はじめまして。僕はウェブのデザイン系の仕事をしています。仕事中いつもSpotifyをかけっぱなしにしていて、このPodcastを見つけました。女性向けのメディアかなと思いましたが思い切ってリクエスト送ってみます。
デザインやアート系の本は読みますか。お気に入りの本や参考になった本などがあれば教えてください」

とのリクエスト、ありがとうございます。男性のリスナーの方もおかげさまで増えてきていまして嬉しいです。ポッドキャストの配信プラットフォームによっては、性別「Not specified(特定せず)」「ノンバイナリー」の選択肢もあるようで、読書会を聞いてくださっている方にはそういう方も多いのです。

性別の選択肢という話に関連して、デザインやインターフェイスによって誰かに嫌な思いをさせたり、排除してしまったりするケースは、きっとたくさんあって、私もちゃんと学びたいなと思っているところなんです。最近読んでとても勉強になった本をご紹介します。

今日の勝手に貸出カードは、『悲劇的なデザイン ―あなたのデザインが誰かを傷つけたかもしれないと考えたことはありますか?』にしました。

怒りを煽る失礼なテクノロジーや、思いがけず悲しみを呼んでしまうSNSの仕様など、ユーザー側として嫌な体験したことがあるものもあれば、提供者として配慮が欠けていたかもとハッとさせられるものもありました。最近体験した自動検温器で凹んだことをちらっとお話しします。

この本が刊行された2017年と今では、またさらに社会の意識が変わってきている気もします。悲劇的なデザインは、どうしたら避けられるのか? デザインだけの話に限らない、インクルージョンや人の尊厳のお話として読みました。

 


<今夜の勝手に貸出カード>

失礼な検温器。疎外感を与える「悲劇的なデザイン」とは【真夜中の読書会】_img1
『悲劇的なデザイン ―あなたのデザインが誰かを傷つけたかもしれないと考えたことはありますか?』ジョナサン・シャリアート(著),シンシア・サヴァール・ソシエ(著),高崎拓哉(翻訳)


【第98夜】失礼な検温器。疎外感を与える「悲劇的なデザイン」とは
 


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リクエスト、ご質問も引き続き募集しております。番組内で採用された方には、バタやんがセレクトした本を1冊プレゼントいたします。

<次回>
3月10日(水)22時配信予定

下記よりご感想、メッセージをお待ちしております。


撮影/塚田亮平

 


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