自由度の高いフリーランスの生き方を女性たちに紹介したい


こうして、みずから積極的にというよりはむしろ「それしかなかった」感じで、フリーランスの道を選ぶことに。ところが、いざなってみたら、この働き方が自分にぴったりだったんです! 

フリーランスとは、「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」のこと。社員は会社に雇われる働き方ですが、フリーランスは「雇われない働き方」なんです。

「利他的キャリア」私の場合。人とのご縁や流れに身を任せていたら今の仕事につながった_img0
 

これまでの経験が活かせるうえに、社員ではないので働く時間と場所の自由度は極めて高い。「フリーランスという働き方を知ることで、人生の選択肢が広がってハッピーになれる女性が多いのでは……」。自分自身がフリーランスを経験したことで、こんな実感がわいてきました。

また、会社員時代にキャリアカウンセラーの資格を取っていたことで、採用支援や教育機関・会社でのキャリアカウンセリングの仕事などもするようになり、それらを通じて採用や組織開発などの「人事系フリーランス」の人たちと仕事をした経験も、大きな気づきにつながりました。

私はもともと出版社に勤めていたので、ライターやデザイナーなどクリエイティブ系フリーランスの人たちとはたくさん仕事をしてきたんですよね。でも、人事などの職種にもフリーランスとして働いている人たちがいることはその時に初めて知りました。

クリエイティブ系以外の職種で働く女性たちに、フリーランスという生き方・働き方があることを伝えたい……。それによって多様な生き方・働き方が可能になればどんなに素敵なことだろうと考えたのです。

 

共同創業者たちの出会いは「たまたま」


そのころ、偶然にも現在の会社の共同創業者たちとの出会いもありました。「どうやって知り合ったのですか?」「もともとのお友達だったですか?」。これもよくいただく質問ですが、実はまったく違います。

女性がいきいき働き続けられる社会をつくりたい。そんな想いを会う人会う人に伝えていたところ、「美和さんと同じようなことを考えている人がいるよ!」と紹介されたのが、今の会社の共同創業メンバーだったのです。まさにビジョンを口にしていたらたまたま出会った仲間たちでした。「ご縁」とは、こういうことを言うのだろうなぁと、今でもつくづく感じています。