こんにちは! いつもお悩み相談のlifeコーナーの原稿を担当させていただいております、ライターの山本奈緒子です。

今回は読者の皆様のご要望にこたえて、お金にまつわる悩みについて、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢先生にご登場いただくことになりました。
ファイナンシャルプランナーとは、私たちの夢や目標に対して、資金的な計画を立て、経済的な面から実現に導いてくれる方。風呂内先生は、1級ファイナンシャル・プランニング技能士であるだけでなく、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザーでもあります。なんと26歳のときに、わずか80万円の貯金をはたいてマンションを衝動買い! そこから慌ててお金や貯蓄の勉強を始め、今や4つの物件を所有し賃貸収入を得ている、というツワモノです。

mi-mollet世代になりますと、独身だったり、結婚して子供もいたり……、はたまた既に家を購入していたり、転勤族で先のことはまったく分からなかったり……、ライフスタイルは本当に十人十色。いくらプロの方に、代表的な40代のお金の悩みについてお話を伺っても、「私の事情には当てはまらない!」というのが実情。

そこで今回、風呂内先生にお話を伺うにあたり、個別に相談したいお悩みを事前募集しました。その具体的な解決法をいただきつつ、似たようなことでお悩みの方にも参考になるよう、一般的なお金にまつわる知識も授けてもらいました。備えあれば憂いなし。大変、大変役立つお話を分かりやすく解説してくださっていますので、「お金の話って難しそう……」と敬遠せず、ぜひご一読下さい! 

sayanさんからの質問
Q.
確定拠出年金について知りたい!

「確定拠出年金」を始めたいと思っていますが、資料を読んでもいまいち理解ができず……。分かりやすくメリットとデメリットを教えていただきたいです。

特別ゲスト 風呂内亜矢先生の回答
A.
確定拠出年金個人型の一番のメリットは
掛け金分に税金がかからなくなることです

確定拠出年金には、個人型と企業型の2つがあります。
sayanさんがどちらの確定拠出年金を始めたいと思っているのか分からないので、まずは企業型について簡単にご説明しますね。

確定拠出年金企業型とは、会社が掛け金を負担して運用する年金のこと。この掛け金と、運用により増えた分を、60歳以降に年金として受け取ります。

これまでは「確定給付年金」といって、会社が運用先を決めていたのですが、2001年10月からこの「確定拠出年金」制度ができ、運用先をどこにするか自分で選ぶことができるようになったのです。運用先は、定期預金、保険、公社債投信、株式投信など……。その運用によってお金が増えれば、受け取れる年金額も多くなります。が、もちろんその反対もあって、選ぶ運用先によっては、会社がかけてくれた掛け金よりもらえるお金が減ってしまう可能性もあるのです。

もちろん、元本確保型といって、増えもしなければ減りもしないタイプを選ぶことも可能ですよ。ちなみに、この確定拠出年金企業型は、勤めている会社によって、その制度を取り入れているところと取り入れてないところがあります。もしsayanさんが会社で、「401K」とか「DC型年金」といった言葉を聞くようでしたら、確定拠出年金企業型の制度を導入しているはずです。その場合は、ぜひ運用先について自分で勉強して、選ぶようにしてください!

さて、もう一つの「確定拠出年金個人型」についてもご説明いたしますね。
個人型の最大のメリットは、その運用分に税金がかからないことです。
たとえばsayanさんの年収が500万円だとして、そこから毎年10万円を運用に回すことにしたとしましょう。その場合、運用分の10万円を引いた490万円にしか税金がかからなくなるのです。また、運用で出た儲け分にも税金はかかりませんから、比較的収入が多く所得税率や住民税額が高い人は、確定拠出年金個人型で運用することによって、税額を下げることもできますのでオススメです。

反対にデメリットはと言いますと……、「企業型」と同様、選ぶ運用先によっては、もらえる額が掛け金より減ってしまう可能性があること。そして、確定拠出年金はあくまで老後の資金目的として制度です。60歳を過ぎないと受け取ることができませんので、いくら税金がかからないからといって、すぐに使う予定の出てくるお金まで回してしまうと困ることになります。そこには十分注意してくださいね。

ちなみに、企業型と個人型の併用は2017年1月から可能になる予定です。もしsayanさんが会社勤めをされていて、その会社が確定拠出年金企業型を導入していた場合、会社の掛け金よりも運用したければ、自分で掛け金を上乗せできるマッチング拠出制度が会社にあるか調べる、なければ確定拠出年金の個人型に入ることも検討できるようになります。

以上、簡単なメリットとデメリットはお分かりになっていただけましたでしょうか? ご興味を抱いてもらえましたら、さらに勉強されて、導入を検討されてみてください!

いかがですか?
風呂内先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE
  • 風呂内 亜矢(ふろうちあや)1978年生まれ。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。宅地建物取引士。住宅ローンアドバイザー。大手電機関連会社に務めていた26歳のときに、マンンションを購入。それを機に、マンションの販売会社に転職。実体験を交えた分かりやすい説明が人気で、年間売り上げ1位の実績を上げた。2013年よりファイナンシャルプランナーとして独立。現在は、テレビやラジオ、雑誌、WEBサイトなどで情報を発信中。著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)がある。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る