トレンチコートと聞いて、誰もが頭に思い描くのは「バーバリー」ではないでしょうか。紛れもない老舗の名品は、ともすると昔のもの、カジュアル化が進んだ今の時代にはフィットしない……、なんて思う方もいるかもしれません。でも、そんなことはないんです。名品らしさを残しながらも、確実に進化していました。バーバリーのトレンチコートに愛用しているというスタイリスト室井由美子さんが、最新系の魅力をスタイリングとともに紹介します。
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軽さと少しのラフさが加わった
バーバリーの新名品トレンチコートコート
「トレンチコート自体が大好きですが、その中でもバーバリーのトレンチコートはやはり別格です。どこがいいのかと聞かれると難しいのですが、その違いは着た瞬間にわかります。クラシックなタイトなものも、かっちりとしていながら決して苦しくなく、美しいシルエットを作ってくれます。もちろんクラシックなタイプも、昔のままではなく、さりげないアップデートされているそうですが、それ以上に進化していてハッとさせられた一枚を今回はご紹介します。バーバリーらしさはしっかりありながらも、ぐっと今の気分に合った新名品です。
バーバリーは2018年にリカルド・ティッシ氏がチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任してから、過去のアーカイヴにインスピレーションを得て、新しいものも生み出してきました。その一枚が”ロング ウォータールー ヘリテージ トレンチコート”。実際に私も着てみましたが、まず一番に感じたのは軽さ。名品コートというとしっかりとした存在感があるイメージですが、着心地が軽く、もっとラフに羽織りたくなる一枚に。そして袖がラグランスリーブになっているので、肩まわりもほどよくゆとりがあり、レイヤードスタイルにも合わせやすく、ゆったりした厚手のニットを着ても苦しくありません。とはいえ、オーバーサイズな仕上がりではなく、バーバリーらしい端正な雰囲気はしっかりと感じられます。そして着丈もぐっと長くなりロング丈に」
コートを選ぶときの楽しみのひとつ、裏地はアーカイヴの”バーバリーチェック”に
「170㎝あるモデルさんが着て、しっかり膝下丈なので、160㎝前後の方なら、今っぽいロング丈でしょうか。そのほかにも今までの「ウエストミンスター」に比べてエポレット(肩章)が少し短くなり、裏地は1960年代に使用されていた”ヴィンゲージチェック”と呼ばれるバーバリーチェックが採用されています。トレンチコートらしい細部の美しさは変わらずに、シルエットや着心地をアップデート。さらにカラーリングも、定番のハニーベージュだけでなく、ブラックのほか、シーズナルカラーとしてキャメルやピンクベージュなども登場しているそうです。さらに今は、刺しゅうを施したり、ボタンを付け替える、裏地を自分で選ぶなどのビスポークサービスも日本では銀座店のみで実施されているそうです。名品を自分らしくアレンジして着るのも楽しそうですよね」
2022春、トレンチコート、今年は何を選んでどう着る?
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【お問い合わせ先】
バーバリー・ジャパン0066-33-812819
スタイリング/室井由美子
ヘア&メイク/TOMIE
モデル/竹内友梨
構成・文/幸山梨奈
撮影協力/PROPS NOW
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