ジャッジする自由とジャッジされるリスクは表裏一体

 

モヤモヤイベントが発生したら、こみ上げてきた感情ごと瞬間冷凍して持ち帰りましょう。ポイントは、ムカッとしたり悲しかったりした気持ちを無理に殺さないこと。

そして、自分が安心できる場所で解凍。家族や友人など信頼できる人たちとのトークテーマにしたり、ここ「今日のモヤモヤ話」に投稿してみんなでああだこうだと話し合ったりしませんか? 気持ちもすっきりしますし、改めて周囲の人と意見を交わす良いきっかけになりそうです。これがいわば、「モヤモヤのお焚き上げ」。

冷凍→解凍→お焚き上げの良いところは、カッとした頭を一旦冷やすことができること。お焚き上げトークをしていると、「人のふり見て我がふり直せ」にも気づきます。

運転手さんの例だって、実は他人事ではありませんよね。

 

覚えておかなければならないのは、私たちは常に情報リテラシーと価値観のアップデートを求められているということ。

一昔前だったら、運転手さんの「ひとりっ子はかわいそう」発言も、「まあそういう古い価値観の人もいるよね」で済んでいたかもしれません。しかし現代においては、「まだそんなことを言っているの? どれだけ視野が狭い人なの?」と驚きとともに非難される対象になる。

言うなれば、「人をジャッジするのもそれを公言するのも自由だけれど、そのジャッジ自体もまた、他人のジャッジの対象となることを覚悟しなければならない」ということ。

運転手さんがなんの気なしに放り投げた「かわいそう」ジャッジも、ここで議論のネタになっています。鼻息荒く相手を刺したつもりが自分も背後から刺されていた……なんてことにならないよう、気を付けたいですね。

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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文/梅津 奏
構成/山本理沙


前回記事「「正しい人」に正論で殴られる!正しさをアップデートできるのは誰か?」はこちら>>

 
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