「私、来年はもっと稼ぎます」


エアソルに入ったばかりの頃も、最初は夫の扶養内で働いていました。でも扶養を越えるか越えないか……という段階にきたときに、覚悟を決めたんです。

それで社長に思い切って、「私、来年はもっと稼ぎます。だから仕事をください」と伝えました。今でも社長からは「あの言葉はインパクトがあった」と言われます(笑)。

経済的に自立して働いている方からすると全くイメージが湧かないかもしれませんが、扶養を抜けるのって、主婦からすると本当に精神的なハードルが高いんです。例えるならば、崖に登るくらいの覚悟が必要。

扶養内にいるときはあくまで夫に養ってもらっている感覚がありますが、扶養を抜けるとなると一気に責任が重くなり、自分も家計を担っている感覚に変わります。それにせっかく一度抜けたのに、また収入が下がって結局扶養に戻ることになったらどうしようというプレッシャーもあります。

扶養という壁は厚く、働いている主婦の方で「もうすぐ扶養越えてしまうので、ストップかけます」と言って、業務量を調整する人は実際に多いですよね。

でもそんな中で、あえて声を出して「自分はもっと稼ぎたい」と伝えたことがチャンスを掴んだようです。

それがきっかけで、社長がガッツを感じてくれて、たとえ経験や能力がまだ追いついていなくても、私に仕事を任せようと思ってくれたし、これからの私の人生を応援したいとも感じてくれたそうです。

「私、もっと稼ぎます。仕事をください」夫の扶養を抜けると決めた主婦が掴んだチャンス_img1
現在は、展示会出展時のコーディネート業務も担当

扶養を外れると決めたときから、まずは35歳までに200万円の収入まで戻したいという目標があったので、それに向けて行動しました。

 

私が常に意識しているのが、まず“自分がこうなりたい”というのを想像して、そこに向かって動くこと。「なりたい自分になる」が私のテーマなんです。

だから、何歳までにこのくらいは稼いでいたいとか、見た目も綺麗でいたいとか、そういう“なりたい自分”をイメージします。その次に、そこに到達するためには何をすべきか考えるようにしています。

ポイントは、70%くらいの割合で実現できそう……と思ったときに、「これをやってみたい」「あれをやってみたい」と、周囲に向けて言葉にしてみること。すると、周りが力を貸してくれることがあります。

私は、“何かを引き寄せる”ことなんてできないと思っています。だから自分から行動を起こすしかない。

ポジティブだと言われることがありますが、人生において“失敗”なんて存在しないと信じています。今うまくいってなくても、後から必ず挽回できるチャンスはやってくるはず。