ミモレ世代より少し上の世代、三人のお子さんを育てた方がいます。仮にYさんとします。一番下の息子さんが、高校入学したタイミングで、長い間趣味として楽しんできたことを仕事にしようと決め、現在はその職種のアシスタント職についています。

その方はいつも明るくて、前向き、マイぺースに業務をこなしていくタイプ。『器用な方ではない』とご本人は仰るものの、安定感、安心感があり、周りにこの人なら大丈夫と思われるような素敵な方です。 すこし話はずれましたが、『器用ではない』というところがポイントです。Yさんいわく、母業が大変で(当時は、小学生、中学、高校とそれぞれの子供の学校行事や習い事、送り迎えに奮闘)一人で部屋に閉じこもって冷静になる時間が必要だった時期があったそう。少しパニックになってしまい、数時間でもいいから一人になりたいと感じていたようです。月日は流れ、一番上の息子さんが高校生になった頃、「今日はお母さんが不在だから、僕がご飯をつくる」と食事を作ってくれた時があったそう。これに続き、二番目、三番目もお兄さんに習い、手伝いをするように。

 

“母不在”というのは息子さんが作った言葉で、意味は『Yさんが、母親の仕事をしない日』。旦那さんは今だに知らない、母と子供達の4人だけが知っている“労りの言葉”。Yさん曰く、母に頼りにされて育った子供は、自尊心が芽生え、家族のことを心配し、助けようという行動に出るそう。個人的には、母親が一生懸命にやっている姿を見ているからこそ、成立している事だと思います。

Yさんは、「私はおっちょこちょいで、たまに『不在』になるけど、皆良い子に育った」と笑っていました。母が完璧を目指すと、子供にも完璧を求めがちで、ギスギスするから良くないとも言っていました。頼り・頼られ、助け・助けられ、こうやって強い信頼関係が積み上がっていくのは、大人の世界とも同じだなと感じ、心が温かくなりました。そして、お子さん達とこうやって信頼関係を築けているYさんだからこそ、私を含めた仕事仲間とも良い信頼関係は築けているのかなと腑に落ちました。母が日々を自分らしく謳歌している姿を見て、子供はその子なりに魅力的に育つのかもしれません♪

ここでは紹介しきれないニューヨークで日々発見した生活を豊かにするとっておきのアレコレをインスタグラムで発信しています♫ ご興味ある方はフォローしてください。