入卒着物ファイナルは、娘の入学式です。
こちらは新中学生、しかも女子。まだまだ一緒にいてくれました。

今どき珍しい!? セーラー服です。

からだが悠々と泳ぐほどの新しい制服に身を包んだ娘。
緊張した面持ちと、新生活が始まるワクワク感の宿った瞳。とても澄んでいて綺麗でした。

(子どもの後ろ姿を見ることが多くなったな……)

嬉しいです、もちろん。でもちょっとだけ寂しい気持ち、わかっていただけますよね。

うららかな日差しの下で、入学式を迎えることができました。

子育てのゴールは自立だと思っています。引き止めるようなことはしたくないから、私も少しずつ子離れ、自立をしなくては。ということで、早速ではございますが、娘の入学式に選んだ着物のことを。

 

華やかな訪問着。帯の格を抑えて主役にならない装いに

 

今回は、桜の刺繍が施された訪問着を選びました。

入卒着物、ファイナルは桜の刺繍の訪問着で。
見ているだけでうっとり。それを実際にまとえることも着物の醍醐味だと思います。

着物は季節の柄を一歩先取りすると粋だと言われています。その考えから言ったら、ちょっと遅いかも。でも八重桜はまだだし、ソメイヨシノも少し残っているからセーフということで!

何より、娘が中学受験を乗り越えたことを、精一杯讃えてあげたくて。「サクラサク」装いにしました。

ダルマにも両目を入れることができました。

訪問着は刺繍糸のコントラストがそこまで強くないので、少し控えめな雰囲気。けれど、刺繍の立体感、存在感はあるので、例えばここで、祖母の色留袖と合わせた若松の袋帯を合わせたら主役としての装いになるのでは。

入学式は子どもが主役です。目立つ装いは控えたいので、華やかさはこれ以上加えないようにしました。合わせたのは、錆納戸という落ち着いた地色に、ヨーロッパの文様から着想を得た柄の袋帯です。

柄にはワンポイントにシルバー糸が入っているだけ。帯の格を抑えたことで、子どもが主役のオケージョン着物コーデになったかなと思います。

静かな帯を合わせたことで、子どもの引き立て役である母の装いになったかなと思っています

着物は合わせる帯で、着用シーンが広がります。お持ちの着物、とくにいただいた着物だと、少し派手すぎたり、逆に地味すぎると思うことがあるかもしれません。けれど、それを理由に諦めるのだとしたらもったいないです! 合わせる帯によって、とっておきのコーディネートが生まれるかもしれませんから。

着物は地色がややくすんだ灰桜色なので、ニュアンスのある錆納戸の帯と相性がいいなと思いました。

実はこの訪問着、着物に興味を持ち始めて、一番最初に一目惚れした着物です。リサイクルのオンラインショップで購入したんですよ! お手頃な価格にびっくりしました。

入学式後、撮影スタジオへ。訪問着を着て撮影&取材して参りました!

もし誂えたとしたら、ゼロが一つ多かったかもしれませんから!オートクチュールのように誂える贅沢、祖母や母から譲り受けた着物の温もり、そしてリサイクルで掘り出し物をもつけた時の面白さ。どれもありですよね!

ロッカールームで使う敷物と、防災頭巾カバーを作りました。「KIRATWANY/キラトワニー」の織ネームをつけたら雑な部分がカバーできたかも!?

二人分の卒業式と入学式、オケージョン着物をお腹いっぱい堪能させてもらいました! ここからは家族も私も通常モードに。みなさま、4回分のオケージョン着物のご紹介に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました^ ^