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相手に喜んでもらいたい!「香りのギフト」のポイントは?

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おうち時間が長くなった今、部屋の中を整えたり見直す人が増えています。そのなかでも需要が高まっているのが香り。「空間に香りを漂わせることで居心地がよくなり、五感も満たされます」とフレグランスアドバイザーのMAHOさん。6回に渡り、ルームフレグランスの選び方をご指南いただきます。第6回目は香りのギフトについてです。


相手の雰囲気や家族構成に合ったものを選ぶ

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最近ではルームフレグランスのプレゼントも一般的になってきました。「ルームフレグランスは生活のなかのアクセントになります。せっかくだったら喜んでもらえるものを贈りたいですよね。それにはお相手の雰囲気やライフスタイル、家族構成を考えて選ぶことがポイントに」とMAHOさん。
香りだけでなくデザインも重要といいます。「お部屋に飾るものなのでインテリアのポイントにも。パッケージもおしゃれなものが多いので、その方の雰囲気に合ったものを選ぶと、より喜ばれると思います」
今回は、香り好きな大人、お子さんがいらっしゃる家庭、クルマでの移動が多い人…それぞれにプレゼントしたいおすすめのルームフレグランスをMAHOさんがピックアップしてくださいました。

 


ワイン好きや香り好きの大人の方には、特別感のあるギフト

ワイン好きでおしゃれな人には、白ワインと赤ワインを彷彿とさせるルームフレグランスを。「ひとつめは昨年コスメデコルテから発売されたルームフレグランス。香りは2種類あるのですが、おすすめはペアや白ワインを思わせる“ペア&ウッディ”。芳醇なペアにローズ、ミュゲ、パチュリ、ウッディが香ります」。こちらはディフューザーのホルダーもぜひセットで。「世界的有名なデザイナー、マイケル・ワンダースによるデザインで、なかにディフューザーを入れて使用します。美しく繊細なデザインは和室にも洋室にも合うはず」。ホルダーのふたを回して側面を開閉でき、香りの強さを調節できるのもポイント大。
赤ワイン好きな方にぜひ贈りたいのが、イタリア、フィレンツェ発のフレグランスブランド「ドットール・ブラニエス」の「ロッソ ノービレ」。ストロベリーとブラックベリーの豊潤なフルーティノートにスミレやバラなどのフルーティノートが重なった香りは、甘い赤ワインのよう。「ブランドのなかでも人気のルームフレグランスです。単品のリードディフューザーもありますが、プレゼントされるならハンドクリームとのセットがギフト感も高まりおすすめです」


お子さんのいる家庭には、紅茶のほのかな香り

「例えばお子さんのいらっしゃる家など、わざわざルームフレグランスを置くとまではいかないけれど、住空間を心地よくしたいという方には、超音波加湿器に使えるタイプを。ディフューザーの効果で香り立ちが柔らかくなります。どの年代にも受け入れてもらえるお茶の香りがおすすめです」
もともとは文房具屋だったというイタリアのフレグランスブランド「ミッレフィオーリ」からはオレンジティーの香り。「オレンジの香りを取り入れた紅茶の香りは、夏の爽やかさも感じられ、子供もきっと好きなはず」
もうひとつは紅茶ブランドから。「紅茶の研究も行う日東紅茶が、ダージリン茶葉から抽出したナチュラルなアロマウォーターです。淡く、みずみずしい香りが魅力的」
どちらも100~150㎖の水に対し、3~5滴入れて香らせてください。


クルマに乗る人には、カー専用のフレグランス

コロナ禍においてクルマに乗る人が増えてきました。「コンサルテーションにいらっしゃるお客様のなかでもキャンピングカーで出かけたり、レジャーのためにクルマをおうちのように仕立てる方も。そのせいかカーフレグランスのニーズがぐっと高まってきました。値段も手ごろなのでちょっとしたギフトに最適です」。デザインも洗練され、香りの種類も増えてきたそう。
「DS&DURGAのなかでも人気の香りがカーフレグランスに。イチジクの甘さとスパイスのキレのある香りは、ジェンダーレスで楽しめます。コンソールやダッシュボートのなかにも入れられるスリムなサシェタイプです」
エアコン部分にピンでさすカートリッジタイプも充実。「ミッレフィオーレは香りの種類が多く、パッケージのデザインも豊富です。こちらはマグノリアの花と木々の香りで清潔感にあふれ、好き嫌いが分かれにくいのが特徴」。

ルームフレグランスはセンスのよいプレゼントとして相手に喜ばれるアイテム。あくまでも消耗品なので受け取る側も気兼ねがないはず。ぜひ大切な人へのギフトにお選びください。
この連載は今回が最終回です。これまでお読みくださってありがとうございました。

MAHOさんフレグランスアドバイザー。フレグランスメーカーなどを経て独立。クロスブランドで500種類以上のフレグランスと、天然・合成香料が揃う「プライベート トワレ」にてカウンセリングを実施する。サロンワークのほか、セミナーやイベント、製品開発など、多岐に渡って活躍中。日本フレグランス協会常任講師。

撮影/小林久井
構成・文/村田由美子

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