清潔感が決め手! 「トイレ」におすすめの香りは?【ルームフレグランス】
おうち時間が長くなった今、部屋の中を整えたり見直す人が増えています。そのなかでも需要が高まっているのが香り。「空間に香りを漂わせることで居心地がよくなり、五感も満たされます」とフレグランスアドバイザーのMAHOさん。6回に渡り、ルームフレグランスの選び方をご指南いただきます。第5回目はトイレの香りです。
あまり強すぎず、クリーンな香りで清々しい空間に
トイレに置く香りと聞くと、専用の芳香剤や消臭剤を思い浮かべるかもしれませんが、最近ではルームフレグランスを活用する人が増えてきました。
「選ぶいちばんのポイントは清潔感ですが、それにプラスして排泄物の匂いをマスキングしてくれるような香りだとより快適です。具体的にはフルーティかちょっとムスキーな甘すぎず、爽やかすぎない香りが向いていると思います」
またトイレは流すときに水の匂いもする場所。「水を感じさせるオゾニックアコードやアクアティックアコードに調和するようなジャスミンなども相性がよいでしょう。キャンドルやお香など、燃やすアイテムも消臭効果が望めます。いずれにせよ、トイレは狭くて匂いがこもりやすいので、香りは強すぎないことが大切です」。積極的に香らせるというよりは、“快適に使うための香り”くらいの気持ちで選ぶのがよさそう。
そんなMAHOさんがピックアップしてくれたのはこの3点。
ジャスミンの香りで、瞬時に空間をリセット
ジャスミンにホワイトムスクとシダー、アイリスが溶け込んだルームスプレー。「ジャスミンとホワイトムスクは体臭にも寄り添う要素をもつジャスミンとホワイトムスクが上品に広がり、次第にグリーン感へ」スプレーするたびに空間が済んだ印象に。「トイレを出るときや掃除のあとにスプレーするだけでなく、トイレットぺ-パーに吹き付けて流してもさりげなく香らせることができます」。トイレ空間になじむ陶器のような清潔感のある白いデザインも魅力。
新エチケット習慣! マッチで素早く消臭&香りづけ
200年にも及ぶ古来からのレシピや技術を伝承するフランス発のオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー。フレグランスからビューティケアだけでなく、マスクシールやチューインガムなどユニークなアイテムも揃いますが、今回注目したのがフレグランスマッチ。消臭効果が高く、素早く空間に香りをもたらします。「アクアティックなニュアンスのグリーンとムスクの香り。1本ならトイレやパーソナルスペースなどの狭い空間の消臭と香りづけにちょうどいい。すぐ消すのではなく、お皿に置くなどしてもよいでしょう。ただし燃え広がらないように注意してください」。雰囲気のあるマッチ箱はトイレに置いておくだけでもほんのり香ります。
持ち運びにも便利な精油&ポプリ
50年以上の歴史をもつパリ発のフレグランスブランド、ディプティック。キャンドルはフレグランスと並んで人気の高いアイテムです。そのなからMAHOさんが選んだのは、清々しいラベンダー。「水気とともにこもりがちなトイレの空気をすっきりとしてくれる、ミネラル感のあるラベンダーの香りです。トイレでしたらミニサイズで十分でしょう。火を灯さなくても香ってくれます」。MAHOさんはお客様が来るときはキャンドルをつけておき、直前に消して香りを残すこともあるそう。
トイレはニオイがこもりがちだからこそ、工夫して心地よい空間に仕立てたいですね。ぜひみなさんも取り入れてみてください。
MAHOさんフレグランスアドバイザー。フレグランスメーカーなどを経て独立。クロスブランドで500種類以上のフレグランスと、天然・合成香料が揃う「プライベート トワレ」にてカウンセリングを実施する。サロンワークのほか、セミナーやイベント、製品開発など、多岐に渡って活躍中。日本フレグランス協会常任講師。
構成・文/村田由美子
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