おしゃれはしたい、でも何だか似合うモノ、着たいモノががわからなくなってきた……そんな悩みが増えてくる40代。同世代のファッションエディター伊藤真知さんとスタイリスト水野利香さんが、頼れる大人のベーシックがいつもある「シップス」のアイテムを例に解決策を模索します。
Q.40歳を過ぎた頃から何を着ても
しっくり来ないことが多くなりました。
流行の服も押さえているつもりですが……。
A.まずは流行よりも「ベーシック」の見直しを。
体型の変化が反映されやすいパンツから更新してみて
伊藤:服はもちろんですが、メイクや髪型も年齢とともに似合うモノ、しっくり来るモノが変わってきますよね。「前は似合っていたのに……」という思いに囚われず、自分のワードローブを見直すちょうどいいタイミングがやってきたなと考えてみてはどうでしょう?
水野:日々のおしゃれの中で登場頻度が高いのは、何かと頼れる「ベーシック」。ここが揺らいでしまうと何をしてもうまくいかなくなってしまう……。なので、流行のアイテムに挑戦するよりも、まずはベーシックなアイテムを見直してみてみください。特に体型の変化が現れやすいパンツは、きれいに見せてくれる1本が見つかると”しっくり来ない”ストレスから解放されるはずです。
どんな体型にも対応する「セミワイドパンツ」がおすすめ。「穿き方」も見直せば、おしゃれが再び楽しくなる!
伊藤:私自身も最近頼りにしているのが「セミワイドパンツ」。落ち感のある素材ならそこまで広がりすぎず、でもゆとりのあるシルエットで体型をしっかりカバーしてくれます。特にヒップや太もものあたりは、細くてもボリュームがあっても気になる部分ですよね。そのあたりを上手に補正してくれるのがほどよくゆるっとしたセミワイドなんです。
水野:”ワイド”だとそのボリューム感が少し難しかったりもしますが、”セミ”ワイドというのが本当に絶妙で、気負うことなく取り入れやすいんですよね。そしてパンツを見直すときにひとつ覚えておいてほしいのが「穿き方」。ウエストベルト部分をおへそ位置くらいまで上げている方が多いのですが、それは間違いなんです!
伊藤:そうなの!? 少しでも脚を長く、スタイルよく見せたくて、きゅっと上げていたかも……。
水野:パンツはウエストベルト部分の下側が腰骨に乗る位置で穿くように設計されているんです。だから変に上げすぎると、お尻のあたりにシワが寄ってしまったり、もたついたりして、後ろ姿が野暮ったくなってしまう。正しく穿くこともおしゃれの悩みを解消するひとつの方法なんですよね。
定番の「テーパードパンツ」も進化中。
腰回りのほどよいゆとりと緩やかなラインが◎
伊藤:セミワイドもおすすめですが、人気のボリュームのあるブラウスを着るときなどはやっぱりもう少し細身のボトムを合わせたいですよね。そんなときにいいなと思ったのがこのパンツ。テーパードなんですが、かなり進化していて! 裾が細くなりすぎていないので、ゆったりした腰回りや太ももが妙に強調されることなく、すっきりとしたラインを作ってくれる。テーパードというときれいめにパンプスと合わせるイメージでしたが、たとえばこんなカジュアルなサンダルとも相性がよくて、着こなしの幅が広がるなと思いました。
水野:そうなんですよね。このパンツは足元を選ばないので、きれいめもカジュアルもどちらでも着ることができる万能な一本。もちろんパンプスとも相性抜群です。ポイントはパンツの着丈。フルレングスだと足の甲に裾が当たってラインが崩れるので、甲がしっかり見えるくるぶし丈にしておくと、靴を選ばず幅広くコーディネートできます。ちょうどいい丈感がわからないなと思ったら、遠慮せずショップの方に相談するといいですよ。ちなみにパンツは4サイズ展開。しかも後ろウエストはゴムになっていて、さらにウエストの内側にアジャスターがついているので、サイズの微調整も可能。どんな体型の方にも柔軟に対応してくれます。
目線が集まりやすい「トップス」。艶やかな素材、二の腕を上手に隠すフレンチスリーブで自分をサポート
水野:自分で鏡をのぞいたときに見えるのも、人からの視線が集まるのも、上半身。だからトップスがそのままその人の印象になってしまうんですよね。もしおしゃれに迷っているときなら、素材やデザインで自分をサポートしてくれる、きれいめな一枚を着てみるのもいいかもしれません。
伊藤:このネイビーのブラウスがとっても優秀で。華やかさはありつつも、控えめで上品な光沢感はお値段以上! サテン素材は妙にテカテカしたものを選んでしまうと悪目立ちしてしまうんですよね。そして丸くなってきた肩をさりげなく隠してくれるフレンチスリーブ。袖がもう少し短くても長くても、ここまでキレイには見えなかったはず。そして首元のワンポイントのパールモチーフのボタン。ポンとひとつあしらわれているだけで顔まわりが明るくなるのでアクセいらずです!
水野:パールモチーフのボタンに加えてフロントのタックデザインのおかげで、パンツとのワンツーコーデも寂しくないですよね。真知さんが着ている深いネイビーのほかにも、リッチなキャメルや優しげなオフホワイト、知性的なブルーもあって、どれも大人の女性を華やかに見せてくれます。迷っているときは、まずは安心して着られるベーシックカラーから吟味して選んでみてください。
Column
毎日履きたくなるほど疲れしらずな「サンダル」に注目!
「パンツやシャツなどベーシックなアイテムが得意なシップスですが、実はオリジナルのサンダルもとっても優秀! この夏ヘビーローテーションしているヒールサンダルは、ソールにクッション性があるだけでなく、ストラップは縫い目などのあたりが少なく、しかもスポンジが仕込んであるので足への負担が本当に少なくて。最近履くことが減っていたヒールを久しぶりに楽しめています。クロスストラップのサンダルも、もちろんクッション性のあるソールで履き心地抜群。さりげないスタッズ使いにほどよくモード感があって、足元から着こなしをアップデートしてくれるなと思いました」(伊藤さん)
今回教わったおふたりのプロフィールをチェック!
伊藤真知
ファッションエディター。1979年生まれ。出版社に勤務を経てフリーランスになり、『Marisol』『LEE』『BAILA』など、幅広い女性誌で活躍。ファッションページの編集やインタビューの他、ブランドのカタログ製作なども手がける。ユニクロをテーマにした企画を多く担当し、自身もユニクロを偏愛していたことから生まれた初の著書『「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則』が好評発売中。本人のシンプルだけれどどこかお茶目なカジュアルコーデはさまざまな媒体で注目されている。 instagram:@machiito__
水野利香
約8年の会社員期間を経て、mi-molletでもおなじみスタイリスト佐藤佳菜子さんに師事。独立後は女性ファッション誌で活躍。華やかさもカジュアルさもバランス良く取り入れた大人のコーディネートが得意。特にさりげない小物合わせのテクニックに定評あり。
提供/シップス
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スタイリング/水野利香
撮影/目黒智子
ヘア&メイク/神戸春美
構成・文/幸山梨奈
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