②じわじわと温かくなるカイロのような優しさ
当て馬キャラは、全身全霊で優しいタイプが多いです。どこからどう見ても、優しい。そして、ヒロインも彼の優しさに気づいている。けれど、本命キャラって、「あれ? そういえば、優しい」と思わせるんですよね。
第6話、小鳥は、佐奈の相談を聞いてあげるために、帰り道とはちがう方向に歩き続けました。でも、その優しさを決してアピールしようとはしない。「すみません!」と謝られても、「少し寄りたい場所があったので」と優しく微笑むんです。ここで、当て馬なら、「俺も話したかったから」とか言って、アピールに使ってしまうはず。ある意味、当て馬キャラって分かりやすいんですよね。そこが可愛いのだけれど……。
③恋愛が燃え上がるシチュエーションが分かっている
夜中にひとりぼっちで花火をしている佐奈のもとに、小鳥が現れた第7話。正直、恋が芽生えるシチュエーションでしかない! なぜ、功はスヤスヤと眠っているんだ!
やっぱり、どう考えても小鳥は本命キャラなんですよね。ただ、当の本人は、佐奈に恋愛感情がなさそうだから、功にしておけばすべてが丸く収まるのに……!
昨年放送のドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)の中沢先輩(間宮祥太朗)をはじめとし、火10ドラマでは数々の魅力的な当て馬キャラが誕生しました。『ユニコーンに乗って』の功も、まだ本命フラグが残っていると信じたいですが、当て馬としての駆動が多すぎる! 第7話で、転んでしまった佐奈を助けようと手を伸ばしたのに、すぐに引っ込めて、「だっさいなぁ!」と言った時に、確信しましたよ。彼は、どこからどう見ても当て馬や……と。
しかし、佐奈の小鳥に対する想いが、恋なのか憧れなのかが判明していないのが、面白いところ。今までのドラマとは異なり、ヒロインと本命キャラの年齢差がかなりあるんですよね。だから、もし後者だとすれば、功にもまだチャンスはあるはず! 小鳥さんは、魅力的すぎる男性だけれど、佐奈と結ばれるよりも、同年代の早智(広末涼子)と一緒にいる未来の方がしっくりきます。その方が、みんな平和に収まるし!
『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)の天馬くん(中川大志)、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)の葉山さん(向井理)、『ファイトソング』(TBS系)の慎吾(菊池風磨)などなど、ヒロインを想うあまりにそっと身を引いた当て馬キャラたちの無念を背負って、頑張れ功!
前回記事「なにわ男子・大橋和也主演のドラマ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』が、青春モノの名作になる予感!」はこちら>>
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