◇ PETER IVYさん

 

もはや説明不要、ランプやジャーが有名なPETER IVYさん。

PETERさんの作品は、手拭きで型を使わない宙吹きという技法で作られています。宙吹きのガラスはぽってりとした作品が多いのですが、PETERさんのものはとても薄くて繊細ながらも温かみも感じられるものばかり。使い勝手の良い実用品でありながらデザインが研ぎ澄まされている、オブジェのような美しい存在感があります。

だいぶ悩みましたが、私はCone Gobletsというタイプのグラスを選びました。さりげなく見えるけれど、たくさんのこだわりが見えるのがとても素敵だなと。酔っ払って洗うと確実に割ってしまいそうなので、翌日の朝洗うように心がけています。

 

◇ 有永浩太さん

 
 

石川県能登のご自宅兼工房にて、吹きガラスの手法でガラスを制作してされています。凛とした佇まいと魅力的なシルエットが特徴的で、日常で使いやすい機能性の高いアイテムを多く生み出している作家さんです。

上は手番とも言えるボトル。入れる飲み物や光の加減によって色々な表情を見せてくれます。唯一無二のオブジェのような存在感を放っているので、テーブルでお水をサーブするのに使うだけで特別感がたっぷり出るような気がします。キッチンに置いてあるだけでもテンションが上がりますし、花器として使っても。

写真下は私のものではないのですが、イベントで扱わせていただいて、次に欲しいと思っているシリーズなのでご紹介を。

糸を取り出すようにガラスを伸ばして、撚糸のように束ね線を重ねて面を覆う、細く繊細なガラスを作り上げていくガーゼシリーズ。ガラスの間にガーゼが挟まっているかのように見える作品たちは、レースガラスというベネチアングラスの技法に着想を得て作られたもの。糸を紡いで布を織り上げていく織物工程にかかる膨大な時間と吹きガラスの瞬間的に形作られる相反する2つの時間の流れを包み込んだ特別な作品です。


暑い夏に涼を運んできてくれるガラスのうつわたちをご紹介させていただきました。テーブルをよりスタイリッシュに見せてくれるうつわたちを、これからの季節も様々な合わせ方でどんどん登場させていきたいと思います。

本日も最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。

 

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