こんにちは、ブランディングディレクターの行方ひさこです。
ものぐさなわたしの日々をゆるゆると綴っていきます。
前回に引き続き、京都のホテル紹介を。今回ご紹介させていただくのはmoksa (モクサ)Rebirth Hotelです。
仲の良い友人がこちらのサウナを監修したのですが、「依頼が来たよ!」という報告から、作り上げている過程、「すごいのできたよ!」という話まで聞いていたので、本当に楽しみにお伺いしてきました。
京都駅から地下鉄とタクシーで30分ほどの比叡山の麓、八瀬という場所にmoksa Rebirth Hotelはあります。豊かな瑞々しい緑と水の潤いに恵まれた素晴らしい立地です。
八瀬は、平安時代に大海人皇子が戦いで負った傷を癒すため、村人たちが献上した「八瀬の窯風呂」という日本最古の蒸湯場があったと記録が残っているそうです。昔から心身を浄める場所として蒸湯文化が栄え、貴族や武士たちに愛されてきた場所なのですね。
「moksa」とは、梵語で解脱や解放を意味する言葉。この八瀬という場所で、日々の暮らしに疲れた心と身体を清め、生まれ変わるような体験をして欲しい、という思いを込めて、ホテル名が名付けられたそう。
moksaは現代作家たちと作り上げる民族的モダンな設えも特徴です。私も好きな、京都のギャラリーtonotoが監修する自然素材を用いたプリミティブモダンな空間はなかなか見応えがあります。
ホテルに到着して、まず目に飛び込んできたのはドーンと存在感のある新城大地郎さんの「気」と書かれた書、そして廣谷ゆかりさんの草で作られたダイナミックな作品。八瀬という場所の歴史や特徴などを紐解き、独自性をテーマに豊かに表現された作品を見て触れるのも、とても楽しい時間です。
そしてフロントから望む素晴らしいお庭!池の水は澄み渡って美しく、清々しい空気に満ちていて期待がさらに高まったところで今回の旅の目的、ホテルの目玉でもある蒸湯文化を受けて作られた3種の完全予約制プライベートサウナへ参りましょう。
「炭蒸」「檜蒸」「美蒸」、このコンセプトの異なる3種のサウナは、それぞれに大きな特徴があります。
まず、「炭蒸(Tanjo)」。
外気浴もできる贅沢な中庭付きで開放感抜群!というのがまず大きな特徴。こちらのサウナは、炭化した薪をイメージしたもの。サウナ室と水風呂に炭を使用していて、炭による浄化効果と溶け出したミネラルが生み出すまろやかな肌触りの水と蒸気が体験できます。
右奥にはゆったりと足を伸ばして寝られるほど大きな水風呂が。スイッチを押すと上から水が流れてきて、アーユルベーダのようにおでこに水を受けることができます。
もう、なんだろう、従来の水風呂の常識を超えすぎているので、笑うしかない感じです。全てのサウナの水風呂は地下水を使用しているので、柔らかく肌に優しい。冷たすぎず、ちょうど良い温度なので身体に負担もかけません。
畳1畳ほどの休む場所やバスタブもあり、サウナが苦手な方と一緒でもお互いに楽しめます。どの部屋にも炭酸水やミネラルウォーター、ノンアルコールシャンパンがあるので、90分があっという間に感じてしまうと思います。
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