高杉真宙「僕ってわりと熱量高い人なんだなって」躍進の26歳が見つけた自分の新たな一面_img1

 

僕の聴く音楽は、メタルかスローテンポです

――映画ではサックスに挑戦していましたが、いかがでしたか。

難しかったですね。まずは指遣いを覚えるところからスタートで。リコーダーと一緒で、ソのシャープはここを押さえて、ソのフラットだとこっち……っていう感じで全部違うんですよ。その運指を全部覚えた上で次は楽譜を覚えなきゃいけない。単純ですけど、覚える作業が大変でした。

――音はすんなり出せましたか。

音は出るんですよ。サックスは木管楽器なんで音自体は出るんですけど、楽譜の通りに指を動かして……というのが個人的にはいちばんの関門でした。

 

――これを機に楽器にハマったりは?

楽器自体は面白いなと思ったんですけどね。なかなか一人で練習したりとか、どこかスクールに通ってというところまでは行きつかず。マウスピースだけは今も持っているので、マウスピースを見つめながら過ごしてます。思い出の品として(笑)。

――そもそもですが、吹奏楽って親しみはありましたか。

僕は一切ないですね。音楽というか楽器にふれてこなかった人生なので。音符も読めないですし、リズム感も皆無ですし、だから今回の練習でもどうしようと思いながらやってましたけど(笑)。

――この作品をやってみて、聴く音楽のジャンルが変わったり?

あ、それこそクラシックとか吹奏楽は聴くようになりました。劇中でやった『宝島』もたまに聴いて楽しい気分になったりして。聴く音楽のジャンルが結構幅広くなったなっていうのはありますね。

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――前提として高杉さんの生活の中で音楽ってどういう存在ですか。

重要ではないというと語弊がありますけど、3日に1回聴くかどうかです。

――そんなに重要ではない感じがリアルに伝わってきました(笑)。

聴くときは聴くんですけど、本当にシーンに合わせてって感じですね。よく聴くのは疲れたとき。そう考えると重要ですね。だから、重要かどうかっていうのは回数の問題じゃないんです(笑)。疲れたなって思ったときとか、テンション上げたいなってときに聴くのが音楽。そのとき聴いているのは(ヘヴィ)メタルです。あとは朝起きたときにスローテンポの曲を聴くか、夜眠る前にスローテンポの曲を聴くか。

――球種がメタルかスローテンポの2つしかない(笑)。

僕の中でその2つは結構重要度が高いかもしれないです(笑)。最近だと、僕の中ではスローテンポという括りなんですけど、星野源さんの『Pop Virus』が好きで、よく聴いています。