運動を習慣づけるには、どうしたらいい?【産婦人科医・高尾美穂】_img0
 

温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。

 


運動を続けるには、まずは、
楽しいと思える運動に出会うことです

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これから更年期を迎える人や、いま更年期の不調がある人こそ、運動習慣を持つことがおすすめです。
その理由は、運動習慣は、ほてりや不眠、うつなどの更年期症状の改善に効果があることがわかっているからです。

また、女性は閉経までは、女性ホルモンのエストロゲンの、骨を丈夫に保つ効果や、血管の弾力性を保つ効果、コレステロール値を下げる効果などによって生活習慣病のリスクが抑えられていますが、閉経するとこういった効果が得られなくなるため、生活習慣病や骨粗鬆症などの病気のリスクが一気に高まります。
でも、運動習慣があればこれらを防ぐこともできるのです。

運動習慣がある人とは、一回に30分以上、かつ週2回以上の運動を1年以上継続している人のことを指しますが、現在40代で運動習慣がある人は16%しかいません。


子供の頃からやってみたかった運動にトライするのもおすすめ


では、どうしたら運動習慣をつけることができるでしょうか?

大事なのは、自分が楽しいと思える運動と出会うことです。
たとえば、年代が高くなってから始める運動として多いのが、ダンスやバレエです。
すでにできる人がたくさんいる運動を習うのは、運動が苦手な人にとってメンタル的な負担が大きいと思いますが、ダンスやバレエのように初めての人も多い運動なら、心理的なハードルが低くなるのでトライしやすいと思います。

自分が楽しいと思える運動に出会うことが大事なので、ダンスやバレエに限らず、子どもの頃からやってみたいと思っていたけれど、できなかったような運動にトライしてみるといいと思います。

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