温かな言葉に癒やされると話題の産婦人科医、高尾美穂先生の新刊『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)から、女性の体や心の悩みに安心と解決法を与えてくれるお話をひとつご紹介します。
メンタル不調に、ヨガはおすすめ
更年期には、女性ホルモンの変動によって、うつやイライラ、怒りっぽくなるなど、メンタルの不調が生じやすくなります。
こんな不調の改善におすすめの運動が、ヨガです。
自律神経には、体を緊張モードにする交感神経と、休息モードにする副交感神経があります。
ストレスがかかっているときは交感神経が優位になり、逆に副交感神経の活動は低下するので、イライラしやすくなったり、怒りやすくなったりして、穏やかな気持ちでいられなくなります。
そこでおすすめなのがヨガです。
呼吸とともに行うヨガは副交感神経を優位にする
ヨガは、ゆったりとした呼吸、特に息をしっかりと吐きながら行うので、副交感神経が刺激されるため、ストレスや緊張が効果的にリリースされて、メンタルが安定しやすくなります。
副交感神経が優位になると、夜の睡眠の質も高まり、ぐっすり眠れるように。よく眠れることでメンタルの状態が落ち着きやすくなります。
また、ヨガは、意識を体の内側に向けるので、外のことが気にならなくなって楽に過ごせるようになったりもします。
こういったことから、ヨガは、更年期のメンタルの不調の改善効果が期待できるのです。
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