聡明で気高い人ほど、嫉妬深い?

故エリザベス女王を、1番苦しめ、イラつかせたのは誰だったのか?【ロイヤルスキャンダル史】_img5
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これは憶測に過ぎないけれども、“好感度ランキング”などもあるように、王室では人気や好感度が極めて大きな意味を持ちます。チャールズが「ダイアナ妃を愛したことは1度もない」と、ありえないことを言い出したのも、原因はカミラ夫人の存在だけではない、ダイアナ妃の圧倒的な人気への異常な嫌悪感があったのではないかと思われます。

 

どこへ行ってもダイアナ妃が大喝采を独り占め。皇太子はそのたびに落ち込むほど無視をされたといいます。当然のことながら、女王の存在までが霞むほどの人気ぶりだったと言ってよく、もちろん女王の長女アン王女の存在も忘れられてしまうほどで、この一家の中で血のつながりのないダイアナ妃が、どんな浮き方をしていたか、想像に難くありません。

こういうことは一般のファミリーにはありえない問題なので、ピンとこないかもしれませんが、ロイヤルファミリーにしてみれば、ある意味の存在価値を問われるような問題。
だからこそ、世界の注目と人気をほぼ独り占めにするダイアナ妃に対するジェラシーは、尋常ならざるものがあった思われます。ハッキリ言って、これに対してできるのは、悪口を言うことと嫉妬することくらいなのだから。

ところが、ダイアナ妃のようにいつも誰かに愛されていたいピュアな心の持ち主は、自らに人気が集中していることで周りが自分を嫉妬していることに気づかない、それが、様々な不幸を生む大きな要因となったのは間違いないのです。

エリザベス女王は非常に聡明で気高い人でした。でも実はそういう人ほど、ジェラシーに悩むとも言われます。チャールズの不倫によって苦しむダイアナ妃を素直に支えられず、逆にそれを世の中に訴え、結果として同情を一身に集めてしまったダイアナ妃を批判することになってしまうのも、致し方ないことだったのではないでしょうか。

女王、国王の生命線は、人気。そういう意味で様々な苦悩があった女王も、最終的に好感度調査ダントツNo. 1、圧倒的な人気を誇る歴史的に偉大な女王としての最期を迎えることになりました。逆に言えば、世界一の権威を誇る女王という立場にありながら、そのバランス感覚、そしてほどよく人間味を覗かせながらも、素晴らしい人格を育んだことは奇跡的
そのエリザベス女王も、ダイアナ元妃も、今はこの世を去りましたが、まさに凝縮された人間ドラマを見せてくれた気がします。2人が織りなした一触即発の関係も、私たちに様々なことを教えてくれるのです。