長い目でみて買い物をしよう!


買い物は、自分の経済力との兼ね合いは、もちろん大事なことです。ただ、長く使いたいものであるなら、目先の「価格の安さ」「お得感」だけにとらわれずに、高品質なものをこまめに手入れしながら使い続けたほうが、結果的にコスパがいいこともあります。
逆に、価格の安さばかりに注目して、“大して気に入ってないもの”を買ってしまうと、満足感が低いので、また新たなものを購入して、むしろトータルで見るとお金がかかってしまうことは多分にあります。

とはいえ、必ずしも「高額のもの=高品質なもの」「ハイブランドのもの=自分に合うもの」とは限らないので、ただただ流行やブランドネームにとらわれたり、人に「すごいね」と言われたりするため(=見栄のため)に買うよりも、自分が心から「素敵だな」「自分にしっくりくるな」「これを買ったら、大切にしたいな」と思えるものを買ったほうが、失敗しないことが多いでしょう。
やはり「自分の心がワクワクする=いい買い物になる」ことが多いような気がします。

 


「作り手の思い」を想像しよう


私たちが何かを購入するときは、ちょっとだけこのことを考えてみるといいかもしれません。
「作り手は、どんな思いでこの商品を作ったのか」
こだわりを感じる商品には、やはり作り手の思いを感じるものです。

さらに、製品によっては、「長く愛用される商品になってほしい」という思いで作られているものもあれば、「数年で使い捨てされるだろうから、低価格でギリギリ耐久性があるものにしよう」という考えの商品もあるでしょう。
買うときに、その部分を想像してみると、「今、自分にとって必要なものかどうか」が見えてくるところもあるかもしれません(※月日と共に、人や生活、流行も変わっていくので、必ずしも「長く使う商品」ばかりを必要とするケースばかりでもないでしょう)。

個人的には、「モノづくりをする人」に対するリスペクトの気持ちを持つことで、より本当にいいものを見抜く目が持てて、いい買い物ができるのかもしれない、と考えています。
たとえ有名ブランドでなくても、昔から職人さんたちが技術を守りながら作ってきたものやハンドメイドの商品には、「+α(プラスアルファ)の魅力」を感じます。

もちろん大量生産の流行ものの商品には、使用する人を選ばない万能性があったり、ユニークなものが多かったりして、それはそれとして魅力はあります。実際に、私もよく買いますし、日常使いには最適です。
ただ、持っているもの、身につけているもので、「その人らしさ」が出てくることはあります。さらに、持つもの、身につけるものが「自分自身を変えてくれる」こともあるでしょう。
予算との折り合いをつけながら、“心が豊かになる、いい買い物”をしたいものですね。

 

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