ヒロインを務めた連続テレビ小説『おかえりモネ』や、第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝いた『護られなかった者たちへ』など、辛い過去を背負った女性を演じることが多い清原果耶さん。その確かな演技力も相まって、どことなく翳りのある女性という印象が強いかもしれません。
けれど、実際の清原さんはよく笑い、こちらの冗談に冗談で返すユーモアたっぷりの20歳。その温かい笑顔は、周りの心を穏やかにする不思議な力を持っています。
そんな清原さんが新たに挑む主演ドラマが『霊媒探偵・城塚翡翠』。今度はどんなヒロインを演じてくれるのでしょうか。
瀬戸さんからは「大人になったね」って言われました(笑)
――まずは原作を読んだ感想を聞かせてください。
とても面白くて、どんどん読み進めてしまうくらい、疾走感と重厚感がつまった作品でした。そんな原作の魅力を取り入れつつ、ドラマならではの深みや厚みを持った作品にできればと思いながら、今、撮影に臨んでいます。
――城塚翡翠という役柄の印象はいかがですか。
翡翠ちゃんはとっても素直で、ちょっと天然で、可愛らしい女の子。その上で、人を助けることに対してすごく真摯に向き合いながら生きているなっていう印象があって。1話では、そんな翡翠ちゃんが自分にできることを探して向き合い続けていく姿勢が、香月だったり、いろんな人に響いていくさまが描かれています。
――翡翠とバディを組むのは小説家の香月史郎。演じる瀬戸康史さんとは『透明なゆりかご』以来、4年ぶりの共演です。
そのときから変わらず、とっても優しい男前な方で。ただ、お茶目な部分もあって。クランクインして間もない緊張感が漂う中でも、ちゃんとコミュニケーションの輪をつくろうとしてくださるので、とても助けていただいています。
――久しぶりに再会したときはどんな話をしましたか。
瀬戸さんから「何歳になったの?」と聞かれて。「もう20歳になって、お酒が飲めるようになりました」とお伝えしたら、「大人になったね」と言われました(笑)。『透明なゆりかご』のときは瀬戸さんとも初めましてでしたし、私も初めての主演作で、ずっとヒヤヒヤしながらの撮影だったんです。今回は、私も少し大人になって、キャストやスタッフのみなさんもとても優しい温かい方々ばかりなので、わりとゆるやかにやらせていただいています。
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