無言のアピールは、愚痴や文句より周囲にストレスを与えるかも?

 

Aさんはハッキリ文句や意見を言わないことで職場に気を使っているつもりなのかもしれません。しかしAさんのイライラは、行動に滲み出てしまっています。

資料を雑に渡したり、大きな音を立ててドアを閉めたり、これ見よがしにため息をついたり。「無言のアピール」は、ときにハッキリ愚痴を言うより周囲にストレスを与えることもあると思います。職場に限らず、プライベートでの人間関係においても同じような経験はありませんか?

先に書いた声のかけ方の工夫などでAさんの思いをうまく引き出せるといいのですが、ヤスミさん一人にできることにも限界がありますよね。ここはやはり、部署の雰囲気づくりと業務配分に責任のある、上司の協力を仰がなければならない場面ではないでしょうか。

 

上司は、「Aさんは文句言わないから」「Aさんに任せるのが一番安心だから」と事態を軽く考えているかもしれません。でもAさんは、空気を読んではっきり言えないだけ。そのしわ寄せによって、一緒に働く同僚たちにも徐々にストレスを与え、部署全体のパフォーマンスの低下が起こりかねないということを分かってもらいたいですね。

同じ空間にいても、上司たちは意外と細かいところが見えていないことが結構あります。全体を見るのが彼らの仕事だからでしょうか、一人一人の感情の機微のようなものは見えにくいのかもしれませんね。

Aさんが「無言の(SOS)アピール」しているということを、ヤスミさんから上司に教えてあげてください。仕事を適切に割り振るのは上司の仕事。しばらくはやりにくかったり大変だったりするかもしれません。でもきっと、長期的な目で見たらその方がみんなのためですよね。

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙

 

前回記事「「え、鬼嫁じゃん!」にムカッ。アラフィフ上司の言葉選びにモヤモヤします」はこちら>>

 
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