日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、年を重ねていく自分に対するモヤモヤエピソードです。
「なんでこんなにトロいんだろう?」老化する自分が情けなくて
エピソードをお寄せくださったのは、去年初孫が生まれたというナオコさん(55歳・主婦)。
次女が就職により独立し、子育て卒業したのが3年前。去年は長女に子供が誕生し、おばあちゃんになりました。会社員の夫も50代に入ってから仕事の忙しさがやわらぎ、ずいぶんゆっくり過ごせるようになりました。
最近感じるのが、だんだん自分の役割が薄れてきているなということです。娘たちは巣立ちましたし、二人とも他県にいるので近くでサポートすることもできません。長女はパートナーの実家近くに住んでおり、私の出番は少ないみたい。バリキャリ路線の次女の悩みは、専業主婦の私には理解するのが難しい。就職してからの話し相手はすっかり夫の仕事です。
30代から40代は日々起こるあれこれに翻弄され、心休まる暇もありませんでした。激務だった夫の世話、娘たちの世話と教育、家のあれこれ。「なんで全部私の仕事なの!」と考える余裕もなかったです。
それが今や、家族はそれぞれの世界ができ、妻仕事・母仕事は激減しました。同時に、体力や気力の低下も徐々に感じ始めています。
以前の私は、いつも先のことを考えてテキパキ動き、社交的な人間でした。昔と同じように動こうとしても思ったように動けず「私、なんでこんなにトロいんだろう」と情けない。何か新しいことを始めればいいのですが、気力が追い付きません。こうやって老いていくのかなと思うとむなしいです。
「人生の繁忙期」を終えて、燃え尽き症候群にご注意を
子育て卒業されたんですね。ナオコさん、長年の母業お疲れ様でした。「よし、のんびりしよう!」とホッとするのかと思いきや、「役立たずになったみたい」と感じてしまっているんですね。責任感の強さゆえのことと思います。
30代から40代にかけては、やるべきことが山ほどあって周囲の人に頼りにされて、大忙しの「人生の繁忙期」。無我夢中で走り抜けた後、脱力状態になってしまう気持ちをなんとなく想像しています。
確かに仕事の繁忙期であっても、真っただ中にいると「早く終わってくれ!」と思うのに、終わってしまうとやることのない自分に不安になってしまいます。「あれ、私の存在意義はどこいった?」みたいな不安に襲われるんですよね。いわゆる、燃え尽き症候群というやつでしょうか。
【漫画】「私って役立たず?」55歳主婦のモヤモヤ
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