家に運び込まれてみると、奥行きはなくても背丈があるので存在感がある。俄然リビングの主役に躍り出ました。実は食器棚と一緒に思い切ってダイニングテーブルも購入したのですが、この2点をダイニングエリアに設置した途端に雰囲気がチェンジ。何ならテーブルは前あったものと取り替えただけですが、リビングルーム全体が見違えるように、フランスアンティークっぽいしつらえになったのです。実際やってきた友人たちが異口同音「すごい変わったね」と感想を伝えてくれたところをみても、家具ひとつ(ふたつ)で印象とは大きく変わるものなんだな〜と実感。

家具がアンティークなら、普通の家でも味がでる【パリ在住YouTuber井筒麻三子のインテリア】_img3
テーブルに合わせ、アンティークショップで椅子を購入したり、食器棚の横にはブロカントで見つけた小物を合わせたり。

食器棚とテーブルで我が家のインテリアの方向が決まってからは、アンティークな印象の小物をあれこれ少しずつ揃えていきました。家具をこれ以上買ったり換えたりするのは無理があるので、ソファ、コーヒーテーブル、テレビ台などの大きい家具は、いまだにずっとそのままです。それでも、ふたつのアンティーク家具と小物のおかげで、入居当初とは比べ物にならないくらい自分好みになったことは確か。賃貸マンションでも、できることっていろいろあるものですね。

 

ところで、それまであったダイニングテーブル&椅子はどうしたかというと、捨てるわけにもいかないので、地下倉庫に保管してあります。この家から引っ越しする際は、あのテーブルや椅子をまた出してきて、組み立て直さなくちゃいけないのか〜と、ちょっと遠い目になりますが……。

撮影/Yas