31万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。

 

我が家のYouTubeチャンネルの中でも特に人気があり、多くの方に視聴していただいているのがフランス人宅のルームツアーです。最初は仲良しの友人、カロリーヌのアパルトマンを見せてもらったのですが、その後は、カロリーヌの友人の自宅、その友人の知人の一軒家、そのまた知人の……と拡大。もはや今では「ヨネスケの突撃! 隣の晩ごはん」ばりに知らない家に突撃し、それがきっかけで知人が増えているほどです。

初フランス人の家訪問としてルームツアーをさせてもらった、カロリーヌの家。我が家の風水を見てもらっている風水カウンセラーでもある彼女の家には、アジアテイストのモノが色々ありました。

そんな感じで友人はもちろん初めてのおうちまで、あれこれバリエーション豊富にフランス人の家を見てきたつもりですが、私が知る限り「わあ〜、シンプルすっきり、モノが少ないわ〜」という家は皆無。大体の場合は正反対の、ぎっしりモノがいっぱいの家ばかりです。それは、庶民的なうちであろうと、お金持ちのおうちであろうと変わりません。

どんなモノが多いのかというと、大体の場合はその人が好きだったり集めていたりするモチーフやコレクションアイテム。「私は魚座だから、魚のモチーフを集めていて」とか「スマーフ(漫画のキャラクター)が子供の頃から大好きなのよ」といってコレクションルーム(!)があったりとか。もちろんみんな、私と同世代のいい大人たちばかりです。某おしゃれブランドの社長さんのおうちにも、キューピー人形のコレクションがあったな〜(他のインテリアはオークションで購入するような高級おしゃれアイテムばかりだったのにもかかわらず、です)。

パリから最も近い海辺リゾートとして人気の街、ドーヴィル近くに住むナタリーの家には、彼女の好奇心から集められたモノがいっぱい。

家族に伝わる古いモノ(祖父母の家からもらってきた家具とか、義理の家族の家より譲られた小物、とか)も一家に一台以上はある感じ。だからといって特に、高価な家具というわけでもないんです。素朴だけれど、家族が使ってきた思い出だったり、ぬくもりだったりが感じられるものばかりで、古いものを大切にする風習を羨ましく感じました。

カロリーヌの親友であるヴィルジニーの家には、彼女の趣味である蚤の市グッズと共に、とてもセンスがいいという義理のお母さまからいただいた絵画や、家族の写真なども多数飾られていました。

そんなフランス人のおうちは当然ながらどこも、唯一無二のたたずまい。多分、クローズアップの写真を見せられて「ここは誰のうちだ?!」と尋ねられても(どんなシチュエーション?)当てられる自信があるほど。だってどの家も、隅から隅までその人の個性が出まくり! ですから。好きなものをたくさん集めて躊躇なく飾る。それこそが、自分らしいインテリアを作る基本なんだな〜と思いました。

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好きなものを好きに飾る。井筒さんと友人たちのパリのインテリア
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