無気力になってしまったり、急に不安にさいなまれたり。心が不安定なときは、あまりいろいろ考えすぎず、のんびりするのが一番。タスクに追い立てられて走ってきたナオコさんは、いわばマラソンを終えた過労状態のランナー。まずはゆっくり静養するのがいいのではないでしょうか。気持ちが揺れている時期に、自分で自分を責めたり無理に新しいことを始めたりする必要はないと思います。

肩書を手放した後は、「役に立たねば」もポイっと投げ捨てる

「老いるのが情けない...」頭も体もトロくなったら役立たず?55歳・主婦の悩み _img1
 

人生においては、世代やステージによって「求められる役割」はどんどん変わっていくのではないかな。「いるだけで良し」の子供時代、どんどん学び・活動量を増やし成長していく20代。30代から40代は、社会の主要構成員として職場や家庭で大活躍。50代からは……。

頭と体を積極的に動かして、何かを作り出したり誰かをサポートしたりするばかりが、50代以上の役割ではないはずです。「ただ話を聞いてくれる」「ゆとりのある佇まいに、一緒にいて安心する」そんな影響の及ぼし方だってありますよね。

娘・妻・母・職業人……、40代は「肩書」による仕事が一番多い時期なのではないかと思います。「マルチタスクここに極まれり!」という感じで、体力・気力を毎日使い果たすような日々が続く、ナオコさんのような女性も多いはず。

 

そしてその後に待っている、これまでの肩書が徐々に外れていく時期。今は「人生100年時代」といわれる時代ですから、ここから新しい肩書を見つけるもよし。しばらく「人生の夏休み」をバカンス気分で楽しむもよし。

ナオコさんも繁忙期の疲労から回復したら、これまで自分がとらわれていた「役に立たねば」はいったんポイっと捨てて、「新しい自分」を楽しんでくださいね。

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職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙

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前回記事「「...(資料をドサッ)」、“これ見よがし”なため息...。同僚の「無言の文句」への対処法はある?」はこちら>>

 
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