日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、職場の同僚のこれみよがしな言動にモヤモヤするエピソードです。
「…(資料をドサッ)」って、言いたいことがあるならハッキリ言って!
エピソードをお寄せくださったのは、事務の仕事をしているヤスミさん(35歳・会社員)。
職場の先輩Aさんのことでモヤモヤしています。気が利く優秀な人なので上司もとても頼りにしており、仕事が集中しがち。あまりにも彼女が仕事を抱えすぎているときは誰かにパスするのですが、「やっぱりAさんにチェックしてもらって」と指示が入ってAさんにとっては二度手間になっている、ということも。
そんなとき、Aさんはハッキリ文句を言ったり愚痴ったりはしないんです。その代わり、出来上がった資料を無言で投げ出すように渡したり、後輩の資料をチェックしながら大きくため息をついたり舌打ちをしたり。「機嫌が悪いです」アピールに見えてしまいます。
私たちもAさんに頼ってしまっているのを申し訳なく思っているので、「大丈夫ですか?」と声を掛けますが、いつも「大丈夫ですよ」としか言われなくて。責任感が強いので、自分から仕事を他人に振ることもありません。
どうすれば、Aさんの負担を減らせるのか。Aさんがイライラしている雰囲気を感じると、私もモヤモヤしてストレスがたまってしまいます……。
「大丈夫ですか?」と聞かれると、「大丈夫」と答えてしまう現象
(『ミステリという勿れ』第4巻より)
菅田将暉さん主演でTVドラマ化もされた漫画『ミステリという勿れ』。主人公の整(ととのう)くんが、雨にうたれてずぶぬれの男性に出会ったときにこう言っていました。
疲れているとき、悩んでいるとき、「大丈夫ですか?」と聞かれたら……。なんとなく、反射で「大丈夫です」と答えてしまいそうです。「大丈夫?」と聞いてくる人は、「大丈夫だよ」という答えを期待しているような気がしてしまうのでしょうか。よっぽど相手に心を開いていないと、「大丈夫じゃないんです。あのね……」とはなかなか答えにくいですよね。
整くんによると、こういうときは「どうしましたか?」と聞くといいそうです。Aさんが「はあ~!」と大きなため息をついたら、「どうしましたか?」。「いや、ちょっと疲れちゃって」「急な仕事の依頼が入ってうんざりしちゃった」そんな本音が聞き出せそうでしょうか。
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