ミチルさんの同僚に悪意はないのでしょう。彼らに足りないのは、コンプライアンス意識と想像力。まず、ミチルさんも指摘されているように就業時間外に働くことは、基本的にご法度です。会社員の勤怠管理を甘く見ていると、会社全体の問題になりかねません。ここは、チームを束ねている管理職の方にもっと気を付けてほしいですよね。

そして想像力。自分が「仕事大好き人間」でどんなときも仕事のことを考えるタイプだから、悪気なく他人にも気軽に連絡してしまう。けれど仕事大好きな人が全員、「業務時間外も仕事のこと考えちゃう人間」だとは限りません。自分の価値観を人に押し付けていることに気づかないと、せっかくの良い関係にひびが入ってしまいそうです。
 

「働き方を選べる時代」に必要なのは、強い意思表示!

「お休みの日にスミマセン!」休暇中も電話してくる同僚にモヤモヤ...「新しい働き方」の負の側面_img1
 

せっかく選択肢が増えたのに、お互いがそれを尊重できず関係がこじれてしまうのは避けたいですよね。そのこじれを解消するために、「うちのチームは全員、働き方を統一する」などとルールができてしまっては、元も子もありません。

 


大切なのは、自分のポリシーを周囲にしっかり分かってもらうことです。

「自分が一番仕事に集中できる、9時5時で働きます」
「業務外の深夜や早朝にメールチェックはしていません」
「休暇前にしっかり引継ぎをしますので、至急以外で連絡するのは遠慮してください」

ミチルさんの選んだ「働き方」を、チームメンバーに改めて伝えてみませんか。働く場所・時間の選択肢が多いせいで、「私の普段の働きぶりを見て察してね」は通用しない時代になっているのだと思います。

例えば、チームの管理職に協力してもらって、それぞれの働き方に関するポリシーを共有するミーティングを開催するのはどうでしょう。他のメンバーがどう考えているのかをよく聞き、バッティングしそうなことがあれば、どう折り合いをつけるかをチーム全員で考える。普段しっかりコミュニケーションしながら働いているとのことですので、きっと良い解決策が見つかるはずです。頑張ってください!
 

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

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文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙

「お休みの日にスミマセン!」休暇中も電話してくる同僚にモヤモヤ...「新しい働き方」の負の側面_img2
 

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