※この記事は「編集長・川良咲子の今やってます〜」2022年11月29日公開記事を再録したものです。


昨年末から、mi-molletに「キャリアと人生」と言うカテゴリーを作って、さまざまなテーマでキャリア関連記事を配信しました。さまざまな方のキャリアストーリー、転職、副業、兼業、キャリアチェンジ、キャリアコンサルティング体験、職務経歴書の書き方などなど。

ところが、私たちが直面したのは、想像していた以上に「読まれない」現実でした。

mi-molletを読んでいるのは、主に30代後半〜50代のミドルエイジ女性。正社員、契約社員、派遣社員、パートタイム、フリーランス、主婦であっても学生であっても、人生の後半戦を迎えるにあたって「これからどうしよう」と言う共通の課題があるのではないかと思っていたのですが、なぜ読まれないのか。

読まれた記事と読まれなかった記事を分類し、それぞれのタイトルに含まれるキーワードをテキストマイニングツールで分析した結果、さらに衝撃の結果が出てきました。

読まれなかったキャリア記事に、最も含まれていたキーワードは「キャリア」だったのです。

【キャリコン編集長通信】キャリア記事が「読まれない」理由〜私たちは漂流している_img0
©︎辻本愛子/〔ミモレ編集室〕

皆さんと「キャリア」という言葉の間にある隔たり

「キャリア」の語源は、ラテン語で馬車の轍(わだち)だと言われています。今まで来た道、これから行く道。つまり人生の道程を示す言葉であり、そこには「職業キャリア」だけでなく、仕事以外の人生すべてを含む「ライフキャリア」も含まれています。

ところが、実際には「キャリア」という言葉は「ハイキャリア」や「収入や職位のアップ」に関連した文脈で語られることが多いため、タイトルに「キャリア」と入っているだけで「私には関係ない話」とスルーされてしまうことが多かったのだと思います。

「人生100年時代だから、これからは主体的に、自律的に、自分のキャリアをデザインするべき」というストーリーにもピンと来ないのではないでしょうか。なぜなら、人生には予想外のことが起き、思うようにいかないこと、予定通りにいかないことも、皆さんは知っているからです。そのなかで、自力でキャリアをハンドリングすることをイメージするだけで「大変そう」「無理そう」「すでに頑張っているのにこれ以上頑張れない」「想像するだけで疲れる」とうんざりしてしまうというのが、本音なのかもしれません。

皆さんと「キャリア」という言葉の間にある大きな隔たり。私たちは、これを念頭に、記事を作る必要があると気づきました。

 
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