私たちは漂流している
実はミモレのアンケートでも「キャリアデザイン」より、一度道から降りたり、道を見失った方の「リハビリ」や「リカバリー」の仕方を教えてほしいという声が寄せられていました。
就職氷河期だったので、新卒のときに思うような就職ができなかった。
自分の病気、出産・育児、家族の介護、夫の転勤など、さまざまな理由で離職した。
これまでの経験が活かせない部署に異動させられた。会社が倒産し非正規で働いている。
地方に住んでいて再就職の機会が少なくて悩んでいる。
ーー2021年12月〜2022年1月実施mi-mollet大アンケートより
人生は思うようにいかない、デザインできるものではないと考えている方にお伝えしたいキャリア理論に「キャリアドリフト」というものがあります。
「キャリアドリフト」とは、節目節目はキャリアデザインするものの、それ以外の時間は、予定外の出来事や偶然の出会いなどを活かして、あえて流される、というものです(金井 壽宏著『働くひとのためのキャリア・デザイン 』より)。ちなみに、今日打ち合わせした方は「私は漂流どころか渦潮(うずしお)の中にいます」とおっしゃっていました。
「私」だけでなく、「私たち」は漂流しているーー。
「人生とは漂流(ドリフト)するもの」で、皆さんが「このままでいいのか」「この先どうしよう」と思っているのだとしたら、今が「節目」。そこで、自分が何がしたいのか、人よりちょっとだけ得意で、やっていて苦にならない、人に喜んでもらえることは何なのか、そのうえでこれからどこに向かって行けば良いんだろうと、モヤモヤしたり、もがいたりすることは良いことなのではないでしょうか。
では、人生の漂流を経て今、現在モヤモヤしている方に、どんなコンテンツを提供すれば良いのか。それは、誰かの体験談をお見せするだけでなく、道なき道のように見えるなかで、汎用性の高い「道」を見せることなのではないかと考えるようになりました。具体的に言うと、「経験やスキルのかけ算の実例集」や「非ITから小さなリスキリングでIT人材に誰でもなれるキャリアパス例」「仕事に限らない、ボランティアや趣味、地域活動などを含むキャリアパスの実例集」です。
年明けより、いくつかの企画に挑戦していきますので、これが知りたいということがありましたら、ぜひコメント欄にお寄せください。mi-mollet読者の皆さまと「読まれる」「ありそうでなかった」キャリア記事を作っていきたいと考えています。
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