自他共に認める“ユニクロ愛好家”、エディター伊藤真知さんの短期連載がこの冬もスタート！ アイテム数の多さゆえに「何を買えばいいのかわからない」というお悩みも多いユニクロで、大人の私たちが買うべき“価値ある名品”とは？ 春までのおしゃれをちょっと楽しく、豊かにしてくれる服選びと着こなしのヒントを8回にわたってご紹介します。
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今年も“いい色”そろっています！
「ニュアンス色ダウン」
皆さま、おひさしぶりです。伊藤真知です。夏に続いてこの冬も、ユニクロの名品連載を始めさせていただくことになりました。いや～ここまでどっぷりと、大好きなユニクロをご紹介させていただく機会もそうそうないので、ひそかに燃えています（笑）。私自身もミモレ世代のひとりとして、本当に好きなもの、買ってよかったと思えるようなものだけをご提案していきたいと思いますので、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
早速ですが、1回目に選んだのは防寒アウターの代表格ともいえるダウン。間違いなく冬の定番だし、私も持ってはいるのですが、実はこれまで“暖かい”以外の魅力があまり感じられなかったのが正直な話。だって着膨れるし、動きづらいし、かさばるし……。
でも一番の問題は、そのカジュアルさゆえに“意外とコーディネートしにくい”ということ。はき慣れたデニムではただのラフな人になってしまうし、あのバフバフ感もテカテカも独特っちゃ独特。きれいめなボトムに合わせてもどうしてもカジュアルに引っ張られてしまうので、働く40代のデイリーアウターとしては、ウールコートや小洒落たブルゾンくらいがちょうどよかったりするわけで。
でも私、ようやく気づいたんです。ダウンが難しいと感じていたのは、そのボリュームやフォルムではなく「色」だったということに！ そのきっかけとなったのが、こんな上品でやさしい色合いのダウンたちでした。
パウダーフィールダウンショートコート（GRAY）￥12900
これまで買ったこともなければ、みずから選ぶこともなかったであろうパープルのようなグレー。くすみ色か……顔色が悪く見えそうだなぁなんて試着するまでは気乗りしなかったのですが、ダウン特有の光沢感がさりげなく華やかさをもたらしてくれるおかげか、不思議と薄暗い感じに見えないんです。
そして、この腰まわりが隠れるミドル丈で着られている感じにならないのも、明るさのある色のおかげ。少しでもカジュアルさを払拭したくて、これまでダウンは黒を選ぶことが多かったのですが、暗い色でミドル丈だと見た目も重々しく、小柄な私は負けてしまう。でも色のトーンが上がるだけで解消。そもそもグレーのダウンというだけで新鮮味もあるし、かといって奇抜な色でもないので、これは着ていてテンションが上がります！
光沢はありつつも、控えめな微光沢。女性らしいAラインやショールカラーも相まって、スカートに合わせやすいのも、わざわざ買い足すダウンとしてはうれしいポイント。そしてそんなスカートに合わせるときは、下からファスナーを引かず、首～胸位置くらいまでのボタンを留めるにとどめて。裾が開くことでウエスト位置が上がり、脚長に見えることをスタイリストさんに教えてもらったので、これはぜひ実践してみたいと思います。
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