片づけを行う時に“ときめくかどうか”の基準で残すモノを決める「こんまり®︎メソッド」を編み出し、片づけによって人生が変わることを伝え続けているこんまりこと近藤麻理恵さん。こんまり®︎流片づけのコツを伝授するWEBマガジン「片づけの学校」では、人生を上向きにする片づけ方法があらゆる角度から紹介されています。本連載【こんまり®流・片づけ術】ではその内容を抜粋してお届けしていますが、今回はそろそろ大掃除の時期ということで、“こんまりさんが考える年末の片づけ”を2回にわたってご紹介します。大掃除のことを考えて憂鬱になっている方は、ぜひご一読を!

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目次
・片づけと大掃除の同時進行はできれば避けて

・10年間片づけを拒んだ、こんまりさんのお父さん

・来年に持ち越さないために「今」片づける

・サクッと達成感を味わいたいならクローゼットだけ

 


片づけと大掃除の同時進行はできれば避けて

写真:Shutterstock

普段から片づけのレッスンを行なっているこんまりさんですが、毎年この時期になると「気合を入れて年末に片づけを始めたものの、結局年内に終わらずでした……」といった年末ならではの失敗談が数多く寄せられるそう。よくよく聞くと、多くの方が片づけをしながら大掃除をしているのだとか。

「頭では分かっていても、片づけが終わらないと大掃除にも取りかかれないということで、ついこのパターンをやりがちですよね。でも、実はこのやり方では片づけも大掃除も中途半端に終わってしまうんです」とこんまりさん。ですが片づけは「対モノ」で、掃除は「対汚れ」なので、これを同時にやってしまうと取っ散らかって、どちらもなかなか終わりません。

そこで大掃除前には「まずは片づけ祭りを終わらせておいて」とこんまりさんは言います。片づけ祭りとは、一気に短期に完璧に、まずは「捨てる」を終わらせて、あらゆるモノの定位置を決めること。その手順はこちらの記事で紹介しています。
 

10年間片づけを拒んだ、こんまりさんのお父さん


片づけ祭りをしている暇なんてない! という方ももちろんいると思います。実際、年末に限らず、こんまりさんの元には「何度も片づけを試みたけれど途中で挫折した」といった声が寄せられています。ですが終わらない家事がないように、終わらない片づけはありません。少しだけやる気を出せば、必ず終わるのが片づけというもの。しかも片づけを終えた方は、一様に「こんなに早く終わるなら早くやれば良かった!」と言うそうです。

実はこんまりさんのお父さんもモノを捨てるのが苦手で、なんとこんまりさん相手に「一生捨てない」宣言をしていたそう(笑)。こんまりさんが10年もの間「捨てたらいいのに」と言い続けても、聞く耳を持たなかったそうですが、次第にその惨状を認めざるを得なくなり、ある時こんまりさんに片づけレッスンをお願いしました。するとなんと、2日で終わったというではありませんか!

 
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