来年に持ち越さないために「今」片づける
スッキリした部屋を前にしたこんまりさんのお父さんは、こう言いました。
「今までいつかやろうと思い続けてきたけれど、思い切って片づけて本当に良かったよ。本気でやれば、たった2日でここまで変わるんだね」
片づけをスムーズに終わらせるために大事なことは、片づけ始める日と終わらせる日を決めること。片づけは仕事や家事と違って急を要することではないので、「先延ばしにしないためにもきちんと期間を決めて、周りに宣言するのも効果的」とこんまりさんはアドバイスしています。
サクッと達成感を味わいたいならクローゼットだけ
2日確保したところで片づけを終える自信がない方や、年末のこのタイミングで2日も割けない……! という方は、クローゼットの片づけだけを済ませて年の最後に達成感を味わう、というのもありかもしれません。
片づけのステップは至ってシンプルで、以下の6つの流れで進められればスムーズにクローゼットが整います。
Step1 家じゅうの衣類を集める
夏物から冬物まで、家の中にある洋服を1つ残らず集めます。
Step2 集めた衣類を細かいカテゴリーごとに分ける
トップスやボトムスなど、集めた衣類をカテゴリー別に分けます。
Step3 オフシーズンのモノから片づけをスタート
「次の季節にこの服を着たい?」と自分に問いかけながら、ときめくアイテムをセレクト。
Step4 オンシーズンのモノにも手をつける
ときめくかどうかの感覚が研ぎ澄まされたところで今季のアイテムを分類。これは年明けのセールにも役立つステップです。
Step5 まずはたたんで収納
こんまりさんは、収納力が優れた「たたむ収納」をオススメしています。「まずはたたむ」で対応してみて。
Step6 かける収納はカテゴリー別・右肩上がりの配置で
コートやスーツ、ジャケット、ワンピースなどのかける収納に適した衣類は、カテゴリー別に分けた上で右肩上がりの配置に。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。せめて衣類だけでもスッキリさせたい! という方は、ぜひ参考にしてみてください。次回は、片づけからは少し離れて「こんまりが考える大掃除」をお届けします。
<最新刊>
『おしゃべりな部屋』
近藤麻理恵、川村元気 著
1760円 中央公論新社
近藤麻理恵さんがこれまでに片づけてきた1000以上の部屋にまつわる実話を基に、映画プロデューサー川村元気氏が紡ぐ7つの部屋の物語。
気鋭の絵本作家・大桃洋祐のカラーイラストを収載した、読売新聞連載時から話題沸騰の小説がついに単行本化!
前回記事「【こんまり®流・片づけ術】片づいた部屋、でも“ときめき”が不足してる...?「大好きなモノを少しだけ」がときめく空間の一歩」はこちら>>
片づけコンサルタント。5歳から『ESSE』などの主婦雑誌を愛読。中学生のときに本格的に片づけの研究を始め、大学在学中の19歳の時、コンサルティング業務を開始、独自の片づけ法「こんまり®メソッド」を編み出す。2010年に出版した初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界40カ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1300万部を超える世界的大ベストセラーに。「KONDO」という言葉がアメリカでは「片づける」という意味として使われるようになるなど、社会現象となる。2015年、米『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」に選出され、活躍の場を海外に広げている。2019年よりNetflixにてスタートした冠番組『KonMari—人生がときめく片づけの魔法—』が190カ国で放映され、エミー賞2部門にノミネート。2021年に公開された新シリーズ『KonMari〜“もっと“人生がときめく片づけの魔法〜』はエミー賞を受賞<デイタイム・エミー賞>。現在は、こんまり®メソッドを使った片づけレッスンを提供する「こんまり®流片づけコンサルタント」を育成し、日本を含め世界60カ国以上で約850名が活躍中。
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近藤 麻理恵さん