ラブストーリーオタクで、日々恋愛に関するコラムを執筆している筆者が、2022年の映画・GP帯ドラマ・深夜ドラマ・配信ドラマ・恋愛リアリティーショーの5部門のなかから、いちばんハマった作品をご紹介! 恋愛モノがお好きな方は、ぜひチェックしてください。

【映画部門】
『今夜、世界からこの恋が消えても』

「今夜、世界からこの恋が消えても」 2023年2月15日(水)ブルーレイ、DVD発売 発売元:KADOKAWA/博報堂DYミュージック&ピクチャーズ 販売元:東宝 ©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会

どちらかと言えばドラマ派な筆者が、“もう一度スクリーンで観たい”と思った作品。実際に、二度映画館に足を運びました(笑)。こんな経験は初めてだったので、2022年というか、今まで映画館で観た作品のなかでのベストと言っても過言ではないかもしれない!

まず、この作品はストーリーがとにかく素敵。筆者はもともと原作が大好きだったので、(ヒロインの親友・泉って古川琴音さんぽいなぁと思っていたら、ビンゴだったのでうれしかった〜)映画化を知った時から絶対に観る! と決めていて。ただ、かなり衝撃的、というか想像もつかない方向に舵を切るので、結末を知る前に観た方がよかったかなぁとちょっぴり後悔。まだ観ていない方は、ネタバレを見ずに臨んでくださいね!

一晩寝たら記憶を失ってしまう“前向性健忘”を患っているヒロイン・真織(福本莉子)と、彼女を支える透(道枝駿佑)の恋の物語。2人が共演していたドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)を観ていたので、青木くんと橋下さんだ〜! なんて思っていたのですが、スクリーンにはまったく違う雰囲気を纏った2人がいて。その輝きが、映画館全体を包み込んでいました。これから、映画界を引っ張っていくであろうスターが誕生した瞬間を見届けられたことも含めて、素敵な作品だったなと思います。

 


【GP帯ドラマ部門】
『silent』

『silent』(フジテレビ系)は、TVerFODにて配信中。いずれも最新放送回は一定期間無料。

「もう知ってるよ!」って感じかもしれないけれど、挙げざるを得なかった……。だって、ふだん恋愛ドラマを観ないような人を夢中にさせた『silent』(フジテレビ系)、すごすぎません? 「久しぶりにドラマにハマった!」と言われることが多くて、本当にうれしかった! 時代を作った作品だなぁと思います。

『silent』が素敵なのは、登場人物すべてに愛が込められているから。恋愛ドラマってどうしても、メインカップル以外の登場人物は、2人をくっつけるためのピエロにされがち。とことんヒールに徹するキャラクターが出てくるのも刺激的で面白いけれど、そのヒールにも過去があって、秘めた優しさがある。想(目黒蓮)に思いを寄せる奈々(夏帆)をただの嫌な奴にしなかったのも、紬(川口春奈)の元恋人・湊斗(鈴鹿央士)をサイコパス化させなかったのも、この作品の魅力だと思います。

そして、脚本を担当した生方美久さんが紡ぐ言葉も素敵でしたよね。『silent』にハマった方は、ぜひ『踊り場にて』(フジテレビ系)も観てほしいです。心に残る台詞が、たくさん登場するので!


【深夜ドラマ部門】
『消しゴムをくれた女子を好きになった。』

「消しゴムをくれた女子を好きになった。」 Huluで配信中 ©FUKUDA(W)/PHP研究所・NTV・J Storm

2007年放送の『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)をきっかけに、ドラマの面白さに気付いた筆者。『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(日本テレビ系)を観た時、うわぁ、これ令和の『プロポーズ大作戦』じゃん! と勝手にエモくなりました(笑)。恋愛に友情を絡めた爽やかな青春ストーリがお好きな方は、きっとハマると思います!

このドラマは、実話を基にした物語なので、設定がリアルなんですよね。福田(大橋和也)は、中学時代からさとみ(福地桃子)を一途に思い続けている……はずなのに、大学生になると別の女の子と付き合ってみたり。それなのに、さとみと再会したら一気に気持ちが戻っちゃったり。そんな福田に寄り添いながら、時には本気で怒ってあげる板倉(藤原丈一郎)と森くん(小島健)には、何度も泣かされました(涙)。男の友情って、熱くて最高だなぁって。

ちなみに、この作品を観た方に聞きたいのですが、さとみって天然なんですかね? 筆者には、魔性に見えて仕方がなかった……。だって、かき氷を食べたあとに舌をペロって出したり、します? しかも、イタズラに笑いながら! なのに、男たちの間では、“さとみは天然”みたいになっているのも、リアルで面白かったです(笑)。