【配信ドラマ部門】
『30までにとうるさくて』
29歳独身女性4人組が織りなす、「ABEMA」オリジナルドラマ『30までにとうるさくて』。この作品、タイトルを見た時から惹かれたんですよね。たしかに若い頃から、“30までに”という呪縛にとらわれているなぁって。時代が変わり、“結婚=家庭に入る”じゃなくなった現在、女性が自由になったようにも思えるけれど、その一方で選択しなければならないことも増えている。そんな悩みに、4人の独身女性たちが寄り添ってくれるんです。
仕事もうまくいっていて、優しい恋人もいる。でも、実はセックスレスな遥(さとうほなみ)。仕事一筋で生きてきたけれど、“子供を産む”という選択肢に向き合い始めた恭子(山崎紘菜)。年収2000万以上の男性を求めて婚活に励む社長秘書・花音(佐藤玲)。女性のパートナーと暮らす詩(石橋菜津美)。それぞれ、抱えている問題が異なるけれど、焦りや迷いを感じているのはみんな一緒。なんだか、日本版の『セックス・アンド・ザ・シティ』のような作品だなぁと思いました。
【恋愛リアリティーショー】
『バチェロレッテ・ジャパン シーズン2』
2022年の恋リアも面白い作品はたくさんあったけれど、寝る間も惜しんで観たのは、『バチェロレッテ・ジャパン シーズン2』(Prime Video)でした。なんだろう、語りたくなるんですよね。『バチェラー・ジャパン』シリーズって。
シーズン2のバチェロレッテ・美紀さんが、前回の萌子さんとは正反対なタイプなのも、面白かった! ただ、どちらともしっかり芯を持っているところに憧れます。個人的には、「私の方が稼いでるのって、ぶっちゃけどう?」って言ってた美紀さんカッコ良かった! こんなこと、言えるようになりて〜! 頑張ろう……と思わされたり。恋愛だけでなく、バチェロレッテの生き様にパワーをもらえるのも、魅力のひとつです。
そして、ファイナルローズの行方もまさかでした。まだ観ていない方のためにネタバレは控えますが、本当に“まさか”なので、楽しみにしてほしい! ただ、交際スタートしたあとのお二人の様子を見ていると、美紀さんはめちゃくちゃいい選択をしたんだなぁ、と。“結婚”って、こういうものなのかもしれないなぁとしみじみきました。一気に観たくなる作品なので、年末年始のお時間に余裕がある時に、ぜひ!
はやいようで、振り返ってみると濃かった2022年。来年は、どんな素敵なエンタメ作品に出会えるのか、今からワクワクしています。それでは、良いお年を。
文/菜本かな
構成/山崎 恵
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