モナコの人たちに学ぶ、魅力的な人になる秘訣
他人から魅力的な人に見られたいと思っても、いざ実践するとなると難しいものがありますよね。若い頃の筆者は、身ぎれいにして常に笑顔で、話すときは出しゃばることなく相手の言うことを聞いていればいい、くらいにしか考えていませんでしたが、それだとただの「無難な人」「嫌われない人」。「魅力的」とはベクトルが違うことにあるとき気づきました。
年齢を重ねていくと人付き合いの幅も広がり、さまざまな年齢・職業さらには国籍の人たちと対峙することになります。そんななかで魅力的と思わせるには、付焼刃のテクニックでは太刀打ちできないでしょう。
では普遍的な魅力を持つ大人に見られるにはどうすればいいか? その参考になりそうなのが、『結局、「手ぶらで生きる女」がうまくいく』というエッセイです。著者のエミチカさんは、世界中の富豪が集まる国・モナコのパレスエリア(王宮前)で暮らすビジネスウーマンで、本書には彼女がモナコの人たちから学んだ人生を豊かに送るための発想や行動がまとめられています。
これだけ読むと「セレブの考えなんて自分には関係ない」と思う人も少なくないでしょうが、エミチカさん自体は生まれながらのセレブではなく、ご主人の死をきっかけに51歳で専業主婦から経験も伝手もないビジネスの世界へと飛び込んでいった苦労人。ですからわれわれ一般人と視座が同じで、言葉のひとつひとつが共感できるものでした。ちなみに、タイトルになっている「手ぶら」とは、「完璧を目指そうとする自分」および「他人の評価を気にする自分」を手放した状態のことで、そうやって心を身軽にしたことで彼女の世界は一気に拓けたのだとか。
人生のステージを上げてくれそうな言葉が詰まった本書のなかから、今回は「魅力的な人」について書かれた部分をご紹介します。
著者プロフィール
エミチカさん:女性経営者・起業家プロデューサー、美容家。EMICHIKA Co.Ltd代表取締役。三重県出身。モナコのパレスエリア(王宮前)で暮らす唯一の日本人。50歳のときに眼科医である最愛の夫が急逝し、2人の子どもを抱えながら2億円の負債を抱える。先が見えない絶望の中、51歳で専業主婦から経営者となり、美容ビジネスを立ち上げ、わずか5年で年商7億円企業に成長させる。しかし、その後大病を患い、生き方やビジネスの進め方の大転換を迫られる。その経験から、「古い価値観を手放して手ぶらになる生き方」にシフトし、本物の自由を手に入れる。2018年には、知り合いなし、コネなし、語学力なしの状態から、持ち前の行動力で次々とコネクションをつなぎ、「大富豪でなければ住めない」と言われ、世界中のセレブが集まる国・モナコで暮らし始める。また、「本物の幸せを見つければ人生は変わる」というアイデアをスピーチした海外TEDx は、2022年7月度の世界最高再生回数を記録(日本人女性初のランクイン)し、好評を博している。現在は、モナコのパレスエリアと日本を行き来しながら、自分の人生の価値を「最高グレードのダイヤモンド」級に輝かせる「フローレス メソッド」を提唱し、多くの女性たちのプロデュースを手がけている。
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