山岳会で出会った、恋愛に積極的な中高年


けれどもこれは、出会いが少ないことが関係しているのかもしれません。私は50代から80代前半までの男女が多く参加している、ある山岳会に入っているのですが、そこでは、私の想像をはるかに超えて、活発に恋愛が行われていました。いわゆる不倫も珍しくなく、その積極性には舌を巻くほど。それを見て、年をとれば枯れるなんて噓ばっかりだと思っていたのですが、そのような人たちは日本では例外の部類でしょうか。そうではないでしょう。

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その山岳会の人たちは、結婚していても、一人で参加している人がほとんどだったので、それが大きかったのだと思います。結婚生活に大きな影響を及ぼさない範囲であれば、人は活発に恋(浮気)をするのです。子どもを育て終わった夫婦であれば、それは、それほど責められることではないのかもしれません。

 

女性は66歳で「最高のセックスを体験した」


『ニューズウィーク』の記事によると、アメリカの独身者5000人を対象にした調査で、男性は64歳、女性は66歳で「最高のセックスを体験した」という結果が出ているそうです。

この結果について、精神科医でセックス・セラピストでもあるマドレーヌ・カステラーノス医師が、「60代の男女は経験も豊富で、どうしてほしいか(したいか)、自由にセックスを探求できる」からだと説明しています。

また、この記事には、「NPO法人『全国高齢化委員会(National Commission on Aging、NCOA)』が発表したレポートでは、40代と比べて特に70代のセックスが満足度が高いとされた。もちろん精神的にも、肉体的にも、だ」とあり、さらに「医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』に掲載された2007年の調査報告によれば、結婚しているか、親密なパートナーのいる高齢者の大部分は、80代でも活発な性生活を送っていることが確認された。そのうちの多くが、80〜90代でも、セックス、オーラルセックス、マスターベーションを経験したと報告されている」という紹介もあります。