断りにくいときはサイズダウンして引き受ける

「納得できません!」「納品まだですか?」では角が立つ...相手も自分も傷つけない、素敵な言い回しとは?_img6

「イヤなことはちゃんと断ろう」。そうは思っていても、実際には簡単に断れない場面も多いもの。そんなときは「完全に引き受ける」のではなく、自分のキャパシティの範囲内で「サイズダウンして引き受ける」ことを意識してみましょう。

 

頼まれごとをされて「断りたいな。でも断りにくい……」と思ったら、「確認するのでお待ちください」などとワンクッションを入れた上で、「100ではなく60ならできます」と頼まれた内容のうち可能な分だけを引き受けるのです。飲み会の誘いなら、「行きません」ではなく「何時まで」と時間を限定するのもいいですね。

一部でも引き受けることで、「断られた」という印象よりも、「引き受けてくれた」というプラスの印象が残ります。
 

著者プロフィール
吉井奈々(よしい・なな)さん

一般社団法人JCMA代表理事、コミュニケーション講師。企業や教育機関でコミュニケーション講師として活躍。15年間にわたって約7万人に「心を大事にするコミュニケーション」を伝えている。出生時に割りあてられた性別は男性だったが、性別適合手術を受けて戸籍を女性に変更し、現在は男性と結婚。自身の生き方と経験から、さまざまな立場の人の気持ちを汲んだコミュニケーションが得意。日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車、日本アイ・ビー・エムなど多くの省庁や企業で講演や研修を担当。現場で使えるコミュニケーションスキルやマネジメントの考え方は再現性が高いと評判で、大手コンビニチェーンでの講演は「また来年も聞きたい講演会ナンバーワン」に選ばれる。NHK・Eテレの教育番組や日本テレビ系列の人生相談番組で、3年間レギュラー出演するなど、メディア出演も多い。

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イラスト/Shutterstock
構成/金澤英恵
 

 

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