こういう時ギャルならどう考える? エルフ荒川の答えは……


―昨今、「ギャルをインストールしたい」「心の中に小さいギャルを飼いたい」といった声が聞かれたり、もしも職場にギャルがいたら? というツイートがバズったりと、つけまやカラコンといった見た目よりも、その“精神性”に注目が集まっているように感じます。マインドだけでもギャルになりたい、という方も多いのではないでしょうか。

実践編ということで、こういう時ギャルならどう考えるんだろう? というシチュエーションをいくつか考えてきました。

ギャルの精神性に学ぶ!ギャル芸人・エルフ荒川の「自分を好きでいる方法」【実践編】_img0

 


① 自分のスタイルを貫くことで浴びる批判について

まずは、見た目について悪く言われた時。自分のスタイルを貫くことでアンチ、職場の人、友人からいろいろ言われ気にする方も多いと思うんです。例えば、写真の加工。写真盛り過ぎやんとか、全然違うやんとか言われた時、ギャルならどう言いますか?
 
エルフ荒川(以下、荒川):「何が悪いんですか?」っていう気持ちしかないです! なんで実物と違うとダメなのか、全く理解できなくて。可愛くなりたいと思って当たり前やし、みんなどっかに自分の心が安らぐ場所があっていいじゃないですか。インスタ映えで「いいね」がもらえた、だれかに可愛いって言ってもらえたっていうことに対して、すごく楽しいって思えた。それの何が悪いんかなあ。

その時代時代に加工機能がどんどん変わっていって「機能があるんやし、使おうや」って思います。そりゃ可愛く撮りたいやん。人を傷つけるっていうのが一番ダメなことじゃないですか。でも、写真で盛ることって誰にも迷惑かけてない。

 

ー自分を表現したいと思う一方、アンチコメントが付くと、どうしても自分を抑えて、控えめにいこうって思ってしまうと思うんです。そういう時、否定的な声とどう向き合いますか?

荒川:そういうの言う人って、自分も本当はやりたかったりとか、傷ついてたりとかするのかなぁと思うんです。それに、私たちの上の世代の人って、若造の私には分からない人生の苦労とか背負ってると思うんですよ。しんどいのかなぁって。そういう人たちもどうやったら一緒に楽しくなれるんだろうって、いろいろ考えるんですけどなかなか難しい。それで、私のことは東京タワーだと思ってもらえたら。

―東京タワーですか!

荒川:勝手に光ってる存在というか。スポットなんで。イルミネーションなんで。私は、自分のこと「存在イルミネーション」って言わせてもらってるんですけど。申し訳ないですけど、輝くことはとめられません、っていう状態かもしれないです。「勝手に光らしてもらってます、すみません。遊びに来て☆」っていう。

―他人をどうにかしようとしていない感じがありますよね。他者に関して、いい意味で放っておくというか。俯瞰している感じがします。自分がどうありたいか、が中心にある感じが伝わってきます。

荒川:常々思ってるんですけど、他の人と同じことやってる人を見たい、応援したいと思わないじゃないですか。東京タワーなら、東京タワーなりの苦しさを味わないと、というか。自分たちがライブやるって言い出して、お金払ってもらって。交通費だってあるのに。毎日働いてためたお金を使ってもらっている。他の人よりいい景色みたいんやったら、他の人より苦しい思いせなあかんやろ、って思ってます。

それが、他人を気にせず自分が頑張ることに集中する理由かもしれないです。本当に職場(吉本や現場)の人たちがありえんくらい面白くて、その人たちに追いつきたい!って常に思ってます。いつかレディー・ガガと恋バナするのも夢で、そうなれるくらいまで頑張りたいので。

 ―NSC時代のチラシ配りも楽しかったとおっしゃってましたよね、苦労も楽しんでるというか。

荒川:はい、全然楽しかったです。朝起きるのはしんどかったけど(笑)。