こんにちは。


あるとき、母が大腿骨を骨折しました。自宅での転倒がきっかけです。

詳しい病名は、「大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折」。太ももの骨の、脚の付け根(股関節)に近い部分が折れました。

転倒した直後に、股関節が痛いので念のためレントゲンを撮ったものの骨折は分からず(この時はヒビくらいだったのでしょうかね)。そのまま歩行していたら、どんどん痛みが強くなって、再度検査をしてやっと診断されたのでした。

大腿骨。刺繍:KANA

 

母は緊急入院し、5日後に手術が決まりました。人工の骨頭に入れ替える手術(人工骨頭置換術)。そして入院が急だったので、「整形外科病棟」が一杯で、手術前の少しの期間、「他の科の病棟」に入ることになりました。でも、入院できてよかった。ふぅ。一安心。


2月の寒い時期でした。入院翌日の朝、電車にゴトゴト揺られ、入院生活に必要な追加の荷物と母の好きそうなスイーツを抱えた私は、急いで病室へ入りました。ドアを開けて目に入ったのは、困ってどんよりした母の顔。私を見た瞬間、ぱあっと明るくなりました。

聞くと、「検温なのでナースステーションにきてください」と言われて途方に暮れていたと。

 

その病棟では、毎朝必ずする血圧測定(たまに採血)などは、ナースステーションに患者が整列し、看護師さんが来た人に順次対応するシステムになっていました。


「だって、自分で乗ろうって思っても、車椅子がベットから離れた場所にあってとれないし。第一、骨折してから脚を動かすのが痛いから、1人で車椅子に移動したこともなくて……」

 

自宅で、転倒した後、動いて骨折が進んだと思っていた母は、脚を動かすのがとても怖い様子でした。さらに病状が悪化したらどうしようと。それにすごく痛いしと。

 

また、もともと母は、脳の病変の影響でバランスがとりづらくて、ただでさえ転倒のリスクが高かったのも心配でした。

 

急な入院で、母の病状がしっかり理解されていないかも。整形外科病棟じゃないし、大腿骨骨折の患者に慣れていないのかも。私は本当にナースステーションに車椅子で行くべきなのか、病室に来てもらえないのか、を確認しに行きました。

 

 
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