勝つことが「当たり前じゃない」とわかる写真たち


ヒオカ 名前=職業というね。この試合を生で見たんですね。

Vanessa 見ましたよ。お金がなかったけど、6000円のオペラグラスを買って。遠かったんですけど、幸いキスクラ(キス・アンド・クライ)の目の前だったんです。

ヒオカ キスクラの羽生くんって、ものすごく人間的ですよね。

Vanessa ソチ五輪(2014年)のショートの点数を聞いたときとか、特に爆発してますよね。羽生くんのガッツポーズに、隣の小林(芳子)さんが「へえぇ!!」って顔して見ている(笑)。

職業・羽生結弦。その魅力を、「紙コップ」と「髪の毛の先」になりたい2人が語る【Vanessa×ヒオカの推し語り】_img8
上:男子ショートの演技を終え、手を合わせて採点を待つ様子 下:世界歴代最高点をたたき出し、大喜び(ともに2014年2月13日)/写真=『羽生結弦 アマチュア時代 全記録』P70より(時事通信社)

ヒオカ NHK杯での「わ~」という顔もいいですよね。スポ根だからめちゃくちゃ悔しがるし、めちゃくちゃ喜びもする。こんなに結果を出し続けていても、勝って当たり前だとは思ってなくて。毎回「どうかなどうかな……」っていう心境なんだなあって。

職業・羽生結弦。その魅力を、「紙コップ」と「髪の毛の先」になりたい2人が語る【Vanessa×ヒオカの推し語り】_img9
NHK杯・男子フリーでの演技後、自らの得点結果に驚く羽生選手(2015年11月28日)/写真=『羽生結弦 アマチュア時代 全記録』P117より(時事通信社)

Vanessa やっぱり、追われる側の方が大変っていうのはありますよね。追う側は攻略法をあれこれ考えるけど、追われる側は自分を高めていくしかない。自分の点数に過敏になるのも、そりゃそうだよなって。