泣かないよ(キリっ)」とか書いたそばから、泣きそうになることが次々起こるのはなんででしょう。普段の行いが悪いからですかそうですか?

泣いてません~。
 


ああ、疲れた。朝5時に家出て22時過ぎに帰宅とか、正気かいな。ん? ポストに何か届いてるぞ。

 

差し出し方の教室』(幅允孝/弘文堂)。

BACH代表、ブックディレクターの幅允孝さんの新刊。幅さんのインスタで刊行を知って、即予約していたんです。そうか~、発売日だったか。ほくほく。

動画サイトやSNSなど、コンテンツの爆発的な増加に伴い本離れが叫ばれて久しいですね。幅さんは、そんな「人が本の場所に来ない時代」に「人がいる場所に本を持っていく」ことを仕事にされています。

図書館での選書だけでなく、ホテルや美術館・空港などで、「人と本の出会い」をセッティングするブックディレクターのお仕事。その場所に合わせて、どんな人が訪れるのか想像を巡らせて、本を選び並べる。私もいくつかの場所で、幅さんが演出する「本との出会い」を体験しました。(神奈川県立図書館→、鎌倉「惣Common」→、村上春樹ライブラリー→


本書では、そんな幅さんが改めて「選んだものを、どうやって相手に差し出すか」を考えたその足跡をたどります。

本の前半は、博物館・動物園・ソムリエなど、本とはまったく別ジャンルの「差し出す」達人たちとの対談。後半は、幅さんがブックディレクターとして手掛けた「本を差し出す場所」を巡る対談。差し出すものが違っても、差し出す場所が違っても、通底する「差し出しの作法」とは。「差し出す」という一本の矢印に、いろんな角度からカラフルな矢印がからまっていくような豊かな一冊です。


「帰ったらすぐお風呂入って寝よう!」と心に決めていたにも関わらず、本を持ってベッドにダイブし、そのまま読み切ってしまった私。しかしそれがし、一片の悔いなし。


対象を詳しく知っている人が、その文脈をつくり手と共有したうえで、「いいね」「いいね」って言っているだけじゃなくて、暗黙のルールも何もかも通じない、容赦のない相手でさえ「なんか、いいかもしれない…」って立ち止まるぐらいの包容力とやわらかさがないと、伝わらないんじゃないかなって最近は思います。

自分も一応、世界の片隅から「本を読むのは楽しいよ」というメッセージを差し出しているつもり。そんな一人の「差し出し人」として、この一文は脳内にパッとライトがつくようでした。

自分と同じ「本の虫」仲間とも盛り上がりたいけれど、できれば、「本かあ~」という人にも声をかけたい。そのために、もっと工夫できることはあるよなあ。次の記事はどういう風に書こうかなあ……。

うん、またいいときにいい本に出会ってしまった。睡眠時間は2時間ほど減ったけど、無問題無問題。あ、こちら、装丁もシックでとても素敵なのでぜひ紙の本でどうぞ。

冒頭の写真は、水道橋の「冨田書店」。古書店の外装をそのままに使ったお食事処です♪


昨日は執筆記事の更新ラッシュでした!
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