『星降る夜に』(テレビ朝日系)の一星(北村匠海)、さすがにあざとすぎやしませんか? 私はどちらかと言うと、陽キャ男子にときめかない方なんですよ。今期のドラマなら、『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)の音(永瀬廉)とか、『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)の鷲津(草彅剛)とか、『舞いあがれ!』(NHK総合)の貴司(赤楚衛二)とか……(タイプが顕著すぎる)。感情を表に出さない落ち着いたキャラクターが好き。何を考えているのか分からないような。
それなのに、それなのにですよ。毎週どんどん一星の“沼”にハマっていくんです。思い返せば、『大恋愛〜僕を忘れる君と』(TBS系)の真司(ムロツヨシ)も、『知らなくていいコト』(日本テレビ系)の尾高(柄本佑)もめちゃくちゃ好きだったなぁ。そもそも、脚本家・大石静さんが創り出すキャラクターが、私のツボに刺さるのかも(同志、いますか?)。どのキャラも、全然ちがうのに、同じ感じでキュンとさせてくるのがすごい。
語りたいキャラはたくさんいるのですが……今回は現在進行形で沼落ちしている一星の魅力を、じっくりと解説していきたいと思います。
どうしても送っていきたい一星が可愛すぎる!
第2話、鈴(吉高由里子)と一緒に夜道を歩いていた一星。「ここでいいです」と断られたのに、「送って欲しいって顔してる」と鈴の腕を組むシーンにやられました。鈴も、「その自信、どこから来るわけ?」と言いながらも、翻弄されちゃってるし。
最近のドラマは、女性が強くて男性が繊細なキャラクターのものが多いですよね。だからこそ、『星降る夜に』は原点回帰というか。こんなふうに強引にリードされているうちに、いつの間にか恋が始まっているのもいいかも……なんてキュンキュンしちゃう。
第3話でも、一星が鈴を駅まで送るシーンがあるのですが、鈴は「いいよ」と遠慮していたんですよ。それなのに、鈴の口の前で人差し指を立てて、それ以上言わせないようにした。「お前は……どうしても送っていきたいんやな。一秒でも長く、鈴といたいんやな……」と愛おしさが止まりませんでした。
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