朝ドラに出演する男性キャラでいうと、『おかえりモネ』のりょーちん(永瀬廉)のように、アンニュイな雰囲気を醸すタイプが好きな私。『舞いあがれ!』の貴司くん(赤楚衛二)にも、見事にどハマりしております。
ちなみに貴司くんとは、ヒロイン・舞(福原遥)の幼なじみ。日本中を旅しながら短歌を綴る生活を終え、現在は古本屋「デラシネ」の店主をやっています。
私がいちばんやられたのは、第55話。当時、舞が交際していたパイロット見習いの柏木(目黒蓮)が、貴司くんに“宣戦布告”をした場面でのこと。
柏木「舞のことは、これから僕が支えていきます! 安心してください!」
貴司くん「ええ彼氏やな(アンニュイな微笑み)」
なんだ、これは……! 急にマウントを取ってくる幼なじみの彼氏に対して、マウントを取り返すでもなく、ええ“彼氏”やなと言ってあげる。しかも、舞と2人きりの時にというのがポイントです。
確かに、柏木ってええ“人”ではないかもしれないけど、ええ“彼氏”ではあったんですよね。舞を支えていく宣言を、幼なじみにするくらいだし。周りのことは置いておいて、舞のことはめちゃくちゃ考えているっぽかった。だから、「ええ彼氏やな」は、ちょうど嫌味にならない絶妙な褒め言葉なんですよ……。
そのあとの憂いを帯びた表情もね、本当にしんどかった。朝ドラを毎日録画していると、HDDがどんどん埋まっていくじゃないですか。だから、観るたびに消していかなければいけないんだけど、この回だけは消せなかった。だって……(以下省略)。
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